学級通信 「練習は本番のように、本番は練習のように」

2年生に向けて、部活の大会を前に書いた学級通信(2015年)。

下に紹介する言葉は、次の大会に限った話ではないが、部活をやるときの心得のようなものだ。自分が先生になりたてのころからよく言われたのが、

練習は本番のように、本番は練習のように

という言葉。もしかしたら、それぞれの部活でも言われているかもしれない。

 本番になると緊張してしまって、うまくいかないんです…という人は少なくない。こういう人たちは、練習の中での「本番意識」が足りていない。練習は練習、本番は本番と別になっているのだ。

自分で例えると、トロンボーンで音を出すときに同じことが言える。音をはずした状態で何回練習しても、それは本番で失敗する練習をしているようなもの。だからこそ、練習する時はその瞬間に出せる一番よい音…すなわち「本番で誰に聞いてもらっても大丈夫な音」を出すように心がけている。練習の質が上がれば当然うまくなるのも早いし、うまくなればさらに練習したくなる。そこにいい循環が起こる。

 本番は、まずは「いつも通りの練習の成果」が出せることが大事だ。特別なことをやろうとすると、大体は痛い目を見る(だって、それはいつもやっていないことだから!)。本番のいい緊張感の中で偶然よいものができることはあるが、狙って出せるか?と言われると難しい。狙っていけないわけではないが、安定した力は安定したプレーにつながり、そこから勝機も見いだせるはずだ。

残されたのはあと4日。「この練習が本番だったら?」と考えながら、残りの練習をこなしてみよう。本番のようにやった練習が、本番では練習のようにできるかもしれないぞ。

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