【学級通信ネタ】木登り名人が「もう少し」のところで言ったこと——油断するのは決まってこのタイミングだ

木登り名人が「もう少し」のところで言ったこと——油断するのは決まってこのタイミングだ 学級通信

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ゴールデンウィークが明けた。

晴れやかな連休のあと、やや重い体で教室に戻ってきた人も多いだろう。

「また日常が始まった」という感覚は正直なところ自分にもあるが、まずは今日1日を無事に過ごそう。

さて、今日は「油断」の話だ。

木登り名人は、なぜ「降りてから」注意するのか

兼好法師の徒然草に、こんな場面がある。

木登りの名人が弟子を高い木に登らせる。名人は、弟子が高い枝の上にいる間は何も言わない。

弟子が「もう大丈夫」と思えるような低いところまで降りてきたとき、初めて名人はこう声をかけた。

「気をつけろ。」

弟子は不思議に思って聞く。「あんな高いところでは何も言わなかったのに、なぜ今ごろ?」

名人の答えはこうだ。

「高いところでは、本人が自然と気をつける。落ちれば大けがになるとわかっているから。危ないのはむしろ、もう少しで終わるというときだ。」

思わずうなってしまった。
この話、木登りに限った話ではない。
学校でも、仕事でも、日常のいたるところで同じことが起きる可能性がある。

「もう少しで終わる」——そのときが一番危ない

いくつか例を挙げてみよう。

①テストの最終日に気が抜ける

「明日で終わり」という安心感から、テスト前日だけ勉強が雑になる人がいる。
残り1教科になったとき「まあいいか」と手を抜く。

自分も高校のとき、そういう経験をした。(日本史のテストで居眠りしてしまったのは、今でも苦い思い出の1つ。ちゃんと点数に出たことは言うまでもない。)

②試合・発表の最後の瞬間に気が抜ける

野球ならあと1イニング、あと1球の大切さを知っているはずだ。
卓球部なら、あと1点取れれば…と焦ってミスをするのも珍しくない。
コンサートやコンテストも、最後が近くなると少し自分の中の雰囲気が変わる実感があるだろう。

そこで「いつもどおり」をどこまで貫けるかで、結果は変わってしまうものだ。

③旅先よりも家に近づいたほうが気が抜ける

これは自分の話だが、旅先で運転をするときは知らない土地だから緊張する。
緊張しているときは、多少のことでは事故にあいにくい。
でも家に近づいたとき、「いつもの道」でほっとしたときにこそ油断する。
(実際に事故ったことはありません…念のため)

木登りの名人は、高いところよりも「もう少しで終わる」という心の油断が危ないと知っていた。

終わりに近づいたとき、達成感の前に一度だけ立ち止まって「本当に大丈夫か」と問い直してみてはどうだろう。

残心——終わった後の姿勢がその人を表す、とも言う。
終わりかけのところに、その人の本当の力が出る…のかもしれない。

・勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし。 松浦静山(江戸時代・肥前平戸藩主)

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