学級通信 「コメント力を鍛える」

1年生の修了式あたりに書いた記事。どのタイミングでも書ける内容。最近は、中学生のコメント力が落ちていると特に感じる(研究などで発言に力を入れていた学年は、やはり発言力が高い)。生徒だけのせいではなく、どうコメント力をつけるかを教師が考える必要は大いにある。

 

今日は公立高校合格発表の日。きっと多くの高校の発表板前で、たくさんのドラマが起こっていることだろう。自分も合格と不合格を体験してきたし、多くの受検生の姿も見てきた。それらを見てきたからこそ、できればみんなにはいい結果を出してほしいと願う。

そのために身につけてほしい力の1つが「言葉の力」だ。これは国語の力に直結するし、面接試験の時にも必要になる。ある会社の社長が、こんなことを書いている。

多くの人が『言葉にするのが不得意』と、同じことを言っていました。自分で、克服すべき弱点だと本気で認識すれば、もう解決したと同じですねえ(笑) 

言葉に落とす力は、『論理的な思考力』という能力です。
論理的な思考力とは、「これが、こうだから、こうなって、だからあれが、あのようになって・・・」と、順に考えを展開してゆくことができ、それを言葉に落として、人にわかりやすく伝える力のことです。

ものごとの呑み込みが早い人は、間違いなく論理的思考力が高い人と言えます。

よくある悩みが「何がわからないか、わからない」。これは単純に練習不足だ。
もし『言葉にするのが不得意』と自分がわかれば、ただそれを伸ばせばいい。

ではその力をつけるためにどうするか?いくつか方法が書いてあった。

1.自分の意見・アイデアを資料にまとめ、
  周りに自分の考えをアピールする機会を自分でどんどん作ろう!

2.周りに自分を評価されるという、厳しい場面に自分を自ら追い込む

3.言葉にするのが不得意だなーと悲観する前に、やるべきことの視点を変えてみる

1は、授業の時間にできることだ。どの時間でも、自分の意見を発表する機会はある。
ここのポイントは、「機会は自分で作るもの」ということ。自分からの積極的な発言が必要だ。

2は、1の結果も含むだろうし、例えば何かに立候補して、自分の意見を伝え、選ばれるという経験もいいだろう。

3は、「苦手だな」と思っているだけでは解決しないので、苦手だからどうしよう?と視点を変える。じゃあまずは原稿を作ろう、何回か練習してから発表しよう、とか工夫もできるはずだ。

自分を「やらざるを得ない状況に追い込む」のは、よく使われる方法。学級代表や生徒会、部活の部長に立候補することで、自分を高めるのもいいだろう。どちらにしても、やるかやらないかは、君次第。

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