「石の上にも三年」という言葉がある。じっと耐えて続けていれば、いつかは報われる——そういう意味だ。
が! それを聞いたとき、正直こう思ったことはないだろうか。
「こつこつやってもなぁ……意味あるのか?」と。
自分も若いころ、そう感じていた時期が確かにあった。
「やっても変わらない」と感じるのは、なぜか
中学校で教師をやっていると、こういう場面に何度もぶつかる。
毎日練習しているのに記録が伸びない。ノートをきれいにまとめているのにテストの点が上がらない。
「先生、やっても無駄なのかな」と、ぽつりとつぶやく生徒がいる。
自分はそのとき、正直に言う。
「自分も同じように思っていた時期があった」と。
高校生のころ、毎朝30分、英単語を覚える習慣をつけようとしたが、 1週間やっても、2週間やっても、テストの点はさっぱり変わらない。
「これをやっても意味ないかなぁ」と感じて、やめた。
いま振り返ると、あれは大きな損失だった。なぜか。
変化というのは、積み重ねた結果が「表に出る瞬間がある」ものだからだ。
ちょうど、水が99度では沸かず、100度でぼこっと沸騰するように。(インターネットを見る人は、宝石を掘っている人が宝石を見つける直前に、穴を掘るのを諦めてしまう画像を見たことをあるかもしれないね)
努力の効果は、見えないところで着実に蓄積されている。
やめた瞬間に、その蓄積も一気に解消されていってしまう。
続けるための「小さな仕掛け」を持つ
では、どうすれば続けられるか。自分が実際にやってきた方法を3つ紹介する。
① 「やる量」を小さくする。
続かない人の多くは、最初から「完璧にやろう」としすぎる。
英単語なら1日3語でいい。腹筋なら5回でいい。
「こんな少しで意味があるのか」と思うくらいがちょうどいい。
続けることの方が、量より何倍も価値がある。
② 記録をつける。
変化は小さすぎて自分では気づきにくい。
だからこそ、続けた日に印をつけるだけでいい。
手帳でもカレンダーでも何でもいい。
「連続記録を途切れさせたくない」という感覚が、続ける力になる。
③ 「やめたくなった日」を予測しておく。
3日坊主になるのは、やめたくなる日が来ることを想定していないからだ。
「5日目くらいにしんどくなる」と最初から決めておくと、いざそうなったとき「やっぱり来たか」と冷静に対処できる。
そんなときは、気持ちと体が重くなる前に①を実行することを考えておくといいだろう。(if thenプランニング)
この3つ、どれか1つだけでも試してみてほしい。
「こつこつやってもなぁ」と感じたときこそ、実は一番続ける価値がある瞬間だ。
変化の手前で踏ん張れるかどうか——あとはやるか・やらないかだけ…
・「努力は必ず報われる。もし報われない努力があるならば、それはまだ努力と呼べない。」 王貞治(元プロ野球選手・世界ホームラン記録保持者)
