時々、なんでこんなことが起こるんだ…と思うようなことが起こります。
しかし、ピンチとチャンスはいつでも表裏一体。
ピンチ!と思ったらときは逆にチャンス!と考えられるだけで、対応が変わるかも。
ピンチを活用すれば、チャンスに変えることができる!
ピンチは思わぬときに突然にやってくる
いくら学級や学年を平和に保っていたとしても、ピンチは突然やってきます。
家庭の問題、友達同士のトラブル、他校とのつながり…
教師から絶対に見えない部分は存在するし、事件として発覚するまで認識することができません。
SNSでのトラブルは年に数回必ず起こりますが、
個人のスマホで起きている以上、教師に防ぐ手段はありません。
(啓発はできても、それを守るかどうかは別問題)
いくら保護者の責任で使わせているといっても、
学校や友達絡みである以上は学校が出張るしかないのがつらいところです。
ピンチにきちんと対処できればチャンスにもなる
うまく解決すると、乗り越えたとき「あれが起こったおかげ」と思えるようなことがあります。
①トラブル元の生徒が多少の常識を身につける
別にやんちゃな生徒がダメ、というわけではありませんが、
それでも「ダメなことはダメ」と身をもって知ることができるし、二次被害も防げます。
また副次効果として、教室内がちょっと落ち着いた感じになります。
ただし、本人の反省をうまく促さないと、反抗心と次の火種を抱える可能性があります。
②関係生徒の信頼感が上がる
きちんと解決ができれば、関係者の信頼感は大きくアップします(あくまで副次効果)。
良くも悪くも、教師の噂は勝手に広がります。
それなら良い噂のほうが100倍マシだし、トラブル以降も有効です。
ただし、きちんと話がつかない場合は、不信感だけが残るので要注意。
③保護者が味方につく
保護者的には、加害者・被害者どちらの立場でも色々な感情が渦巻きます。
きちんと証拠があり、筋を通し、誠実に対応されていれば、
トラブル前よりも保護者の信頼感は上がるし、以後味方にもなってくれます。
ただし、きちんと話がつかない場合は、不信感+悪い噂が残ります。
対応のコツ 5選
トラブルは千差万別なので同じ切り口は使えませんが、基本はあります。
生徒指導の基本と同じなので、各校にあるマニュアルも十分使えるはずです。
①スピード命(対応・連絡 etc.)
・事件発覚から対応までは最速で→生徒が下校すると対応が遅れる
・保護者への連絡は生徒が変える前に→説明or言い訳の分かれ目
・証拠が消される前に動ける→スクリーンショットなどを撮る
・解決までを長引かせない→長くなればなるほど泥沼にはまる
②両者の話をきちんと聞く
・片方からの情報だけを信頼しない→誰かが嘘をつく可能性あり
・複数人いる場合は1人ずつ対応→口裏を合わせられると面倒
③複数の教員で対応
・1人だと誤解が起こる可能性あり→生徒が証言を翻す、嘘をつくなどがあり得る
・役割分担ができる→1人は怒る、1人は優しく、1人は外との連絡ができると便利
④誠実な対応
・最終的に話をつけるのは保護者→大人の対応が必須(冷静さ)
・思い込みで突っ走ると危険→証拠があれば集め、時系列でまとめて隙を作らない
・どのタイミングで保護者に伝えるか→途中経過で話す?結果を伝える?必要に応じて
⑤お互い納得して終わる結末
・どちらの立場にも納得が必要→何が論点か明確にして、話を広げすぎない
まとめ 教師の心の持ちようで結果は大きく変わる
トラブル自体は、どんな結果に落ち着くかは分かりません。
ただ、教師がどう捉えるかで対応の仕方が大きく変わります。
お役所仕事的にだるーく対応するか。
これは大変だ!とスピーディに対応するか。
対応が変われば、結果的に心証も変わります。
ピンチかも?と感じたときは、反射的に「チャンスきた!」と変換してみましょう。
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