何かトラブルや生徒指導が起こると、いろいろ大変です。
生徒を1人1人呼んで話を聞いたり、話の整合性をとったり、証拠を集めたり…。
そんなに大きな話でなくても、小さなことは日常でも起こりえます。
この話のポイントは、そんな生徒が家に着くまでです。
そこまでに保護者に連絡をしておかないと、起こる可能性が高くなることとは?
トラブルが起こって生徒に話を聞くなどしたあと、その生徒が家に帰ります。
そして保護者と顔を合わせ、落ち込んだ調子に気づいて保護者が尋ねることもあるだろうし、
生徒本人が保護者に「聞いてよ!」と話し始めるかもしれません。
生徒に限らず、多くの場合、人は自分に都合の悪いことを隠し、都合のよい話をしがちです。
さらに、聞く側の人は最初の印象を中心に考えを巡らせます。
それが自分の子供であればなおさらでしょう。
その生徒が白であれ黒であれ、自分の都合を優先した話をすることになります。
そうなると、何が起こるか?
保護者としては「私の子供が言っていることが事実」と考えることは簡単に予想できます。
(それが本当に正しいかどうかは置いておいて)
疑惑をもった状態のまま学校に電話をされて、担任は保護者にとって詰問の相手になってしまいます。
後手にまわってしまうと、もうこれは「言い訳」にしかなりません。
誤解であればそれを解くことに時間をかけなくてはいけないし、
情報の後出し(に聞こえる)も保護者にとっては悪印象でしょう。
それを避けるためにも、「先に伝える」ことが大事になるわけです。
大人(教師)から先に話が伝わっていれば保護者も納得しやすいし、
もし生徒と話が食い違う、または足りない情報があれば、
「でもこういう状況もあったって聞いてるけど?」と言われてしまえば、
生徒も都合の悪い部分を隠して話をすることができません。
そしてこれは、生徒や保護者以外の話にも応用が利きます。
例えば、何か提案がある場合、上司(主任や役職)に話を先に通しておくのか、
何も相談なしに急に会議で提案をするのかでは、結果も変わってくるはずです。
「この話は聞いている」と思われれば提案は通りやすくなるだろうし、
「そんな話は聞いていない」となれば反発をされるかもしれません。
相談が苦手な方もいるかもしれませんが、後々の面倒を避ける意味でも、
先に伝えておく、という技術は身に着けておいて損はないはずです。
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