先生のための仕事術 ~60点ルールはガチ~

100点を目指さず、とりあえず60点くらいでまとめたほうがいいという話

教師にはまじめな人が多いので、振られた仕事は100%を目指さねば!なんて考えてしまう人が多いです。特に、若ければ若いほどその傾向は強い気がします。

完璧主義は、身を滅ぼす第一歩。まずもって、100%の仕事なんて幻です。

何かの計画書を作ったとしても、前提条件に勘違いがあったり、根本的なミスがあったりすれば、作り直す羽目になります。

早めに素案を作って誰かに確認してもらったほうが、作り直しの可能性も減ります。

教員の仕事は1つじゃない

教員の仕事は多岐にわたります。自分なら学級の仕事、学年の仕事、学校の仕事、外部の仕事がそれぞれ平時から2~3つずつあります。

仕事の量はある程度年齢によるのでなんとも言えませんが、それをすべて100%を目指していたら、時間がどれだけあっても足りません。
ここで妥協ができない人が、自分で自分を追い詰めてしまうのではないか…と思います。

だからこそ、効率的に仕事を片づけていく必要があります。その1つの目安が、60点です。
(というより、もとから定時で終わる量ではないので!)

仕事を60点でまとめるために

初めてやる仕事と、今までの経験が生かせる仕事とでは、だいぶ差が出ます。

(1)初めてやる仕事の場合

学校の仕事は、9割がた誰かが通った道であり、ほとんどは昨年度の担当者がいるはずです。転勤してしまっている場合でも、誰も知らないなんてことはないし、役職に尋ねれば情報は出てきます。

また、学校内のデータサーバ内にそれまでのデータが残っている場合が多いし、データがなければ紙媒体もあり得ます。

とにかく0から作り上げるのは大変なので、誰かのデータをありがたく使わせていただきましょう。

自分は、スキー教室やその他行事のデータを後輩からお願いされ、ほとんど使いまわしで乗り切っていました。新しいことは、どこか一部を変更するだけでも十分です。

(2)今までの経験が生かせる場合

ある程度経験があったり、担当ではなかったけど、昨年度の様子を見ていたりしていれば、イメージから行事も計画を立てることが可能になります。流れは大まかに次のように。

①体裁にこだわらない、整えるなら最後にする

 見やすさはあとから整えましょう。中身のほうが断然大事です。

②何をするかのアイデアをまとまる

 何がメインの行事か、何か目玉か、何をしたいのか。全体の狙いを作ります。

③タイムテーブルを作り、生徒の動きを考える

 生徒と教師の行動計画です。どれくらいの時間が取れるか予想します。

④担当を割り振る、可能ならその担当に仕事も振ってしまう

 1人で考えると大変なので、仕事は割り振ったほうが絶対にいいです。可能なら生徒にも依頼を。

⑤職員会や学年会で必要なお題目は内容から考える

 ここまでできていれば、詳細も書けるようになります。お題目は後回し。

ここまでやれば、60点くらいはクリアできるのではないでしょうか?

この段階でチェックをしてもらい必要なら訂正を加える

ここまでくれば、主任などに計画を見てもらえるはずです。一度目を通してもらえれば多少時間にも余裕ができるはずなので、他に仕事があればそちらに移ってもよし、そのまま続行するもよし。

このように、とにかくアウトラインを作れるようになれば、仕事の効率も格段に上がります。完璧は目指さずに、そして1人でなんとかしようとはせずに、仕事は1つずつ片づけていきましょう。

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