学級通信 「3年生になるのは簡単だけど」

卒業式後、2年生に向けて書いた通信(2016年)。

自分が中学2年生だったころ、3年生が卒業したあとに学年集会が行われた。そのときに、前に立った先生が話したのはこんな内容だった。

「3年生になるのは簡単だけど、3年生であることは簡単ではありません。時間さえたてば、勝手に3年生にはなっていきます。しかし、その中身までが勝手に3年生になるわけではありません。中身が外側と一致するような3年生になっていきましょう」…

 ちなみに、当時の自分の母校は完全に「荒れた」学校だった(教員になってわかりますが、あのときの学年の先生たちは、間違いなく大変だったことでしょう…)。

だからこそ、上のような言葉も出たのかもしれない。でも、この言葉はどんな立場の人にも通用する言葉ではないかなぁと最近は思える。

例えば、大人になるまでに勉強をして資格をとれば、いろいろな職業にはつける。でも、警察官になったのに町の平和に貢献しない人、看護師になったのに人を愛する心をもたない人、職人になったのに物へのこだわりがない人…は、やはり信用・信頼はされないのではないだろうか。

それは、看護師なら外見(看護師の制服を着ている人)と中身(困っている人を助ける心がない)が違う人…に対応されたとき、どう感じるかを予想すればわかる。肩透かしを食ったような、残念な気分になるだろう。

そう考えると、中学3年生に必要な中身とはなんだろう?今だからしか出来ないことが、あるような気がする。一生に一度しかない中学3年生という時間を、どう過ごすか…。せっかく保護者会で進路に向けての話を聞いたので、もう一度自分を振り返ってみて、考えてみてほしい。

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