学級通信 「背水の陣 ~項羽と劉邦から~」

3年生の2学期中間テスト前に書いた通信(2010年)。負けられない戦い的なことがあれば、それに応用ができる記事。

「項羽と劉邦(こううとりゅうほう)」という作品を知っているだろうか。小説にもなっているし、横山光輝さん(あの三国志をマンガ60巻で書いた人…この作品を読んで、三国志が好きになりました)もマンガで書き残している。

その「項羽と劉邦」の中から生まれた言葉がたくさんある。その中の1つが「背水の陣」だ。

項羽軍と劉邦軍に分かれて戦う中、ある場所で劉邦軍3万に対して項羽軍30万という圧倒的な戦力差での戦いになった。
劉邦軍の名称と言われる韓信は、あえて川を背にして陣を作り、項羽軍を迎え撃った。そのころの常識では、背後に川や海を置いて陣を作るのは「絶対に負ける、ありえない陣」だった。

その陣を見た項羽軍は、「韓信は兵法を知らないのか」と軽く見て、全軍で劉邦軍に突撃した。うしろに下がれば水の中へ落ちてしまう状況で、「1歩もゆずれない!」と劉邦軍は必死に闘い、30万の項羽軍に負けない戦いを見せた。

逆に、余裕で勝てるだろうと考えていた項羽軍は粘り負けをし、いったん城へ戻ろうとした。すると、全軍で突撃していたため手薄になっていた城が劉邦軍の別働部隊に落とされており、城へ戻ることもできずに30万の軍は負けてしまった…。

このときに、韓信が水を背後に置いた陣を作ったことから、この状況は「背水の陣」と呼ばれるようになった。

余裕を見せ、相手を甘く見た項羽軍は負け、数で負けていようと必死で戦った劉邦軍は最後には勝利を収めた。

今のみんなは、いったいどちらだろう?「なんとかなる」とタカをくくっていないか?必死になって戦っているだろうか?ちなみにこの勝負に勝った韓信は、「退路を断ち、決死の覚悟で臨んだからこそ、一騎当千の武将のように勇敢に戦うことができたのだ」と語っている。

この土日はまさに、みんなにとって勝負の時だ。退路を断つ…とまではいかないが、自分にきちんとプレッシャーをかけて勉強しよう。

バランスも大事だが、ここまできたら、もうさすがにその程度はわかっていると思う。月曜にベストコンディションが作れるよう、最大限の努力をしよう。

Never Give Up!!!

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