学級通信 「一念岩をも通す」

入試を目の前にした3年生に書いた記事(2011年)。必死になってやる、気づき・言葉にして・行動する内容なので、どこでも使える。

私立・専修学校の推薦入試まで1週間、私立一般入試まで2週間となった。
今どんな準備をして、どんな行動をしているだろう?
どのくらいの決意・意志をもって、行動できているだろう…?

題名になっている「一念岩をも通す」は故事成語で、辞書を見ると次のように書いてある。

一年とは人が生ずるその時、その瞬間の心のこと。

人はその心・信念の在り方によっていかようにも成し遂げられることを示す。

前漢の将軍であった季広が、意志を虎と見誤って必死に矢を放ったところ、矢が見事に医師に突き刺さったという故事から。

普通に考えたら、矢が石に刺さることはないが、死ぬか生きるかの必死な状況で物事に当たれば、不可能なことも可能になる、ということを言っていると思う。

とうとう「行く」1月も終わり、「逃げる」2月へ突入する。
時間は少ないが、やるべきこと・やれることはまだまだある。
集中して必死にやれば、5分でも勉強の効果は上がる。
逆に、1時間あってもだらだらしていれば、効果はないだろう。
今ある状況で、どう行動するかだけなのだ。

駅伝部が大晦日駅伝(12月31日に行った部内大会)をやったあと、気をつけるべきことを簡単にまとめた「気・言・行」がある、という話をした。
気付き、言葉に表して、行動することが、現状を変えていく方法だと伝えた。

第一段階目に、「気付く」こと。
これすらできない人がいることがある。その場合は、誰かに怒られたり、指摘されたりしてしまう。
言われなければ、「気付け」ないからだ。
でも、注意をしたくなるほど、「気付く」ことが大事になる。

第二段階目に、「言葉」にすること。
気付いたことも、誰かに伝えなければ意味がない。
宿題を忘れたり何かトラブルがあったりしたら、「すいません」や「ごめんなさい」と声をかける。
言葉にならなければ、気付いていないのと同じだ。

最終段階として、「行動する」こと。
口には出すけど、実行できない…なんてことはよくあると思う。
行動ができてこそ、結果は変わる。
逆に行動がなければ、何も変わらない。
世界が変わるのを期待するのではなく、自分から変わる。それが人生の醍醐味だ。

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