学級通信 「困難は分割する」

2年生の夏休み前に書いた学級通信(2009年)。一見大変そうなこと(夏休みの宿題や行事など)も、小さく見て解決しよう、という内容。スモールステップ的なこと。

まさにあっという間に感じられた1学期。あれよあれよという間に時間が過ぎて、気がつけば7月に入り、夏休みに入ろうとしている。もう少し言うと、去年始めたばかりの部活動も、あと2週間もたてばみんなが主役になる季節がやってきた。まさに光陰矢のごとし。

懇談会では、夏休みの宿題の内容を説明しながら渡していく。保護者の方に「これくらいの宿題がありますよ」と直接見てもらうためだ。実際にどのくらいの量があるかを知っておいてもらえば、「あれだけの量があると聞いていたけど、この調子で大丈夫か…?」と思ってもらえる。夏休みの最後にたまらないように、計画的にやってほしい。

話は変わるが、自分は推理小説が好きだ。小学校のころ、部屋に置いてあった古い「怪盗ルパンシリーズ」や「名探偵ホームズシリーズ」を読んで、そこからはまってしまった。その中の一つで、「金田一少年の事件簿」というマンガがある。マンガ・アニメでは、推理物を流行らせた先駆けの作品だ。

その中で、主人公である金田一一(きんだいちはじめ)は、こんなセリフを言う。
  「マジックの基本だよ、困難を分割すればいいんだ」

あるトリックを行うために、一度では無理なことを二度・三度と分割することで、そのトリックを完成させた、という話だった。

このセリフは特に印象に残っていて、いろいろな場面で思いだしている。それは、宿題をやるときにも同じことが使えるんじゃないかな。

それは「一度にやると大変な宿題も、分割すれば簡単になる」ということ。40日以上ある夏休み、いくら宿題が多いといっても、40分の1ずつ進めていけば苦労も少なく解消されていくはずだ。あとでいいや、と思っていれば、大変なことはもっと大変なことになっていく。この方法が「いいな」と思えたら、ぜひ使ってみてほしい。

「やることをやってから、やりたいことをやる」を、この夏休みでやっていけるといいと思います。

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