学級通信 「個性は車に似ている」

1年生のラスト1週間くらいで書いた学級通信(2020年)。

今日で1年生の授業がすべて終了する。次の教科授業はもう2年生!誰が新しい教科担任になるのか、今
から楽しみですね。

最初のころに話した内容だけど、きっと覚えていないと思うので改めて書いてみたい。

車には、色々な種類がある。乗用車、スポーツカー、バス、トラック、作業車、工事用車両、水陸両用車…例をあげればキリがないし、それぞれの種類の中にも数えきれないほどの車種がある。まったく同じとは言わないけど、人間の個性は車に似ていると思う。

スポーツカーならスピード重視、バスは人をたくさん運ぶのが得意だし、トラックは頑丈で、重いものを運んでくれる。作業車は、各分野のプロフェッショナルだ。パワーショベルは地面を掘るのが大得意、水陸両用車は陸も海も走れてしまう。乗用車は種類は多く、高級車だったりファミリーカーだったり、細かい違いは千差万別だ。ただ、車は外見で違いが分かりやすいが、人間も見た目が似ているため、個性は千差万別でも外からは分かりにくいのが難点だ。

学校は、どちらかというと学力…車でいえばスピードが速いかどうかという点だけで判断をしがちだ。スポーツカーは速く走れるが、バスだとスピードはあまり出ない。バスは「あぁ、なんで僕はスピードが出ないんだ…」と思うかもしれないが、バスの個性はそこじゃない。

多くの人を載せられて、かつ車体が重くなってもそこそこのスピードが出せるのはすごい個性だ。逆にスポーツカーはスピードが出るが、多くても4人くらいしか乗れない(バスは60人乗れる&100km/hは出る!)。これが、自分の個性を知ることと、生かすことの重要性だと思う。自分はどんなことが得意で何が苦手か?それを知ることが自分の力を発揮するための第一歩だろう。

ここで、勘違いしてはいけないことが2つある。1つは、車の個性は特徴であって良し悪しはないこと。もう1つは、車は走ることが前提であるということ。車は、時には停まったり、時には修理をしたりする必要があるが、どんな車も走らなければ個性を生かすことができない。

学ぶということは、自分の個性を知り、成長させることと同じなんじゃないかな。何事も学びであると考え、いろいろなことに挑戦&行動をしていってほしいなぁ。

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