先生の心がまえ ~やってみせ やらせてみて ほめてやらねば 人は動かじ~

海軍大将の山本五十六の名言の一部。正確には以下の通り。

やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ。話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず。

これは教師にもそのまま言える言葉です。

教師はつい先回りして全部言ってしまう・やってしまう

個人的な意見ですが、生徒がなるべく失敗しないよう、先回りしてしまう先生が多い気がします。
(もちろんすべてを0から始めるのは無理なので、必要な準備はします)

「やってみせ」の部分は、教師のデモンストレーションです。

これは見せないと流石にわからないので、最低限は必要です。

問題は次の「やらせてみて」です。

生徒に「やらせてみて(まかせてみて)」見守れるかどうか、ここで堪えがきくかどうかです。

言うならば、自転車の乗り方を最初に見せて、そのあと

子供が自分で自転車の乗っているのを見守り切れるかどうか、という状況に似ています。

転びそうになるとつい手を出してしまいたくなりますが、堪えます。

手を出してしまうと確かにケガはしませんが、経験ができません

失敗するという経験から、生徒・子供は多くの経験値を得ていきます。
(命に係わることは当たり前のように防ぎます)

新任の先生や、一般の会社なら新人さんでも同じことでしょう。

自分(先輩)がやったほうが早いし安全ですが、それで下が育つかどうか。

「自分でやった」経験が自信になって、次につながるはずです。

もどかしさは理解しますが、ぜひ見守ってあげてください。

ほめてあげれば次からは自分で動き出す

最後に、どんな状況でも「ほめてやらねば」をしてあげましょう。

うまくいったなら上々、失敗だったとしても挑戦として上々です。

個別でほめてもいいし、全体の前でほめてもいいと思います。
(ほめ方はその生徒の性格によります)

そうした成功(失敗)体験がある生徒は、次は勝手に動き出していきます。

そうなればあとはこっちのものです。

安全確認をしっかりしておけば、学級の自動運転が始まります。
(ときおりうまく流れているかは見てあげましょう)

ポイントとその他

・見守り確認は必要

 3年生くらいになればよほど大丈夫ですが、人間関係などは時々こじれることがあります。
 教室の様子を見て、澱みがないかは自分の目で確認しましょう。

「先生が口を出したら君たちの負けね」

 たまに使う方法です。学級の様子をみていけそうなら、
 「君たちの実力なら先生が口をはさまなくても成功させられると思う。
 逆に、先生が口を出したら君たちの負けね」
 (表現はその時々で変わりますが内容はこんな感じ)
 と伝えます。

 何かを決めるときにこれを伝えておいたら、ややもめてはいましたが、
 「間に入ろうか?」と言ったら「自分たちでできます」と解決していました。

生徒には自分で解決できる力がある。こう信じることが、教師の仕事なのかもしれません。

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