【学級通信ネタ】 3つの温泉の話

学級通信

学校は、否が応でも比較される場所だ。
それは成績だったり、スポーツだったり、芸術性だったり。
人としての価値は比べるようなものではないし、
比較されることで苦しむ生徒も少なくないだろう。

ただ教師を続けている以上は、よくも悪くも学校はそういう場であるということ、
それを踏まえたうえで「それがすべてではない」ということを
生徒に伝えていける心づもりが必要なんじゃないかと思う。

ぬるい温泉に入っている人は、ぬるい温泉に気づけない
熱い温泉を知るから初めてわかる

A、B、C 3つの温泉があるとする。
3つの温泉はそれぞれ温度が違い、Aは熱く、Bはほどほど、Cはぬるくなっている。

それぞれの温泉にしか入っていない人が、自分の入っている温泉が熱い・ほどほど・ぬるいということに、はたして気付くことができるだろうか?

……………答えは、NOだ。

いらすとや 温泉に入る動物たちのイラスト

熱い・ぬるいというのは比較をして初めて分かる。
Bに入っている人は、Aに入ることで初めてBがぬるかった(AはBよりも熱い)ことに気付き、Cに入ることで初めてBよりもぬるい温泉がある(BはCよりも熱い)ことに気付くことができる。


先日、生徒指導の先生に言われた話を覚えているだろうか。(注:学年のガラスが割れた話)
たかが窓ガラス1枚、されど1枚。
ハインリッヒの法則(ヒヤリハットの法則)から考えると、事件が起こる裏側には「ガラスは割れなかったけど危なかった場面」が必ずあったはずだ。

あなたたちはこの中学校という温泉にしか入っていないので、他の中学校の状況は分からない。
先生たちは、違う学校にもいた(違う温泉に入ったことがある)ので、〇〇という事件が起こった→危険の予兆では?と予想することができる。

それは経験則であって、絶対ではないけど、可能性はある。
ただガラスが割れたことだけを言っていたのではなく、その裏にある「他に危なかった可能性」に気をつけてほしいと話していた、ということだ。

温泉の話と同じで、他を知らないと気付けないから、仕方がない部分はある。
でも、その知恵は伝えることができる。だからこそ、耳を傾けてほしい。
ちょうどいい温度の温泉に入っているのに、危険な温度の温泉に入らなくてもいい。
(まぁそれも経験の一つではありますが)

一度地獄を見ると、平和のありがたさに気付ける。
先生たちは多少ながらその地獄を見てきたので、できれば今のまま平和であってほしいと願う。

あれ?これっていいのかな?と感じたり、なんかおかしいな?と思ったときに、みんな自身でしっかりとした判断ができるようになってくれるとうれしい。

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