【学級通信ネタ】 複利の力

学級通信

口頭で話をするには難しい話も、こうやって書くことで何度も見返ることができるのが、
学級通信のいいところだろう。
生徒が絶対に知らないようなことで、役に立つ情報を伝えていけるのは、
それだけで価値がある気がしている。

「複利の力」はアインシュタインが「人類最大の発明」というくらい強力

おそらくテストに向けて学習をしていても、なかなか結果が出ないなぁ…と考えている人も少なくないだろう。
ただ、最近自分が読み始めたこの「複利で伸びる1つの習慣」という本には、小さいことの積み重ねがすさまじい結果を生みだすよ、と書いてあった。

ジェームズ・クリア著 「複利で伸びる1つの習慣」

例えば、毎日筋トレをしたとしても、日々の変化はほぼ見えない。
でも変化は確実に起きているし、ある一定のラインを超えたところで急に変化は見え始める

それを続けるか、やめてしまうかで結果は変わる。
もし1日1%の変化を起こせれば、1年後(365日後)にはその差はなんと37倍にも広がる。
もし3年続けられたら、他を圧倒する差になるだろう。
ポイントはただ1つ、「自分を信じて続けること」、 これだけだ。

具体的に数字を出して考えてみよう。

「雪だるま式に増える」という言葉がある。
よく知らずにお金を借りて、ほかっておいたらいつの間にかすさまじい金額になっていた…というのがドラマでよくある話だが、これはリアルに危険だ

これは少し計算してみれば分かる。
例えば、下の表は100万円を年利10%で借りた場合、10年後にはいくらになるか?を計算したもの。
(年利10%とは、1年後に+10%して返すこと。)

1年後:100×110%=110万円  
2年後:110×110%=121万円  
3年後:121×110%=133万円  
4年後:133×110%=146万円  
5年後:146×110%=161万円
6年後:161×110%=177万円
7年後:177×110%=194万円
8年後:194×110%=214万円
9年後:214×110%=236万円
10年後:236×110%=259万円

最初はたいしたことのない増え方だが、5年くらいたつと、えげつない増え方をし始める。
借りたのは100万円だったのに、10年後には260万円も返さないといけなくなっている
これが、「雪だるま式に増える」の姿だ。

相対性理論を発見した天才アインシュタインが「人類最大の発明」「宇宙で最もパワフルな力」と呼んだのが、この「複利の力」。複利とは、増えた分がさらに増えていく状態。

これを学習に置き換えてみる。

1日10分くらい勉強してもたいしたことない、と思うかもしれない。
でも、その10分の積み重ねを365日繰り返したら何が起こるか?
10回繰り返しただけで2.6倍になるのだから、結果の予想は難しくないだろう。
知識も増えれば増えるほど、連鎖を強めていく。

先週、実力テストの結果から進学について話をしたが、落ち込むにはまだ早すぎる。
今からでも十分、複利の力を使ってすさまじい結果も出せるはずだ。
(学習に限らず、何にでもこの方法は使えます。)

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