【学級通信ネタ】 早く読まないと大人になっちゃう

学級通信

本はまさに宝庫。
どんな本であれ、自分以外の人の考えや感性、知識に触れられることが大きい。
(感性が違いすぎて読めない本もあるけれど)

それは大人もそうだし、特に生徒には大きな影響を与えることがある。
自分の場合は、小さいころ本棚に置いてあった「アルセーヌ・ルパン」「シャーロックホームズ」を片っ端から読んだ影響で、今でも推理小説が大好きだ。

ただ、今は大人も子供も本を読む習慣がなくなった。
テレビやスマホの台頭で、じっくり文字を読めなくなったのだろう。

そんな時代だからこそ、本の価値はさらに上がる。
本を読む人と読まない人の間に、大きな差ができていくような気がする。

本を読もう 今だからこそ感じられる「何か」がある

夏休みほどは長くないものの、冬休みも比較的まとまった時間が取れる時期だ。
やりたいことをやる、というのも当然いい。
ただ、何冊か本を読む目標を立ててほしいと思う。

読書は人生経験として、本当にとても役に立つ。
それに、「今、君たちの年齢だからこそ」読んでおくことが大事だからだ。
以下は、自分が朝の読書時間に読んでいる、昔の学校だよりからの抜粋で、読書について書いてあった記事の引用だ。

…私が小学校4年生の時だった。
放課後、担任のA先生に呼び出された。
昇降口の扉は閉ざされ、その隙間から差し込んでくる光が逆光となって、先生がどんな姿だったのか思い出されないが、新聞紙に包まれた数冊の本を渡された。
その中にデ・アミーチス作「クオレ物語」があった。

「クオレ物語」は、その頃の私の心情に合っていたのか、それよりも先生からもらったという特別な思いがあったのか、むさぼるように読んだ。涙がいっぱい流れる本だった。

それからしばらくして、教師仲間から「子供のころ読んだ本で、自分に大きな影響を与えた本を三冊挙げてほしい」と請われた。
無論「クオレ」を筆頭に挙げた。

だから必死に探した。「あった」。
宝物のように持ち帰って読み始めた。
ところがどうだ、子供の時に読んだ感動が伝わってこないのである

こうした体験を同じようにされた人がいた。
「国家の品格」で脚光を浴びた藤原雅彦氏である。
氏はこう言っている。

「…私はこのとき、(クオレ物語を)小学生の時に読んでおいてよかった、とつくづく思った。
しばらく前のことだが、少年少女世界文学全集といったシリーズの広告に、『早く読まないと大人になっちゃう』という文句が添えてあり、ほとほと感心したことがある。

読むべき本を読むべき時に読む、というのが重要で、このときを逸して大人になってからではもう遅い。
情緒を養う上で、小中学生のころまでの読書がいかに大切かということである…。」

藤原雅彦著『祖国とは国語』から

子供のころの感性と、大人になってからの感性には、違いがある。
多感なお年頃なんて言われるが、やっぱり小さいときのほうが大人よりも感性が鋭いのだと思う。

「今」だからこそ、感じられることがある。
「今」しかできないことがある。
同じ読書でも、今と将来ではきっと何かが違う。
「早く読まないと大人になっちゃう」。

コメント

タイトルとURLをコピーしました