【学級通信ネタ】 思い込みが行動を制限する

学級通信

この話は、犬が象に変わるパターンもある。
また、虫かごにいれられたバッタ、ノミの話もある。

バッタとノミの話は、虫かごの中で天井に何度もぶつかるとそれを学習してしまい、
虫かごから出たとしても、虫かごの天井より高く跳ぶことはなくなる、というもの。

また、最初に書かれている「キツイ話」は、ある死刑囚の話。
思い込みだけで人は死んでしまうというものだ。
興味があれば、調べてみるといいかもしれない。

どのエピソードでもかまわないが、思いこみの力は思った以上に強く、
心身に影響を与える1つの例として生徒に提示した。

心と体の関係…気持ちが体を動かし、体が気持ちを動かす

以前、心のあり方が体の動きを左右する、という話を呼んだ。
その話を文字にするとなかなかキツイので、他の話で例えてみる。

…あるところに、生まれたばかりの犬を飼っている人がいた。
その人は、子犬が遠くへ行かないように、古いラジカセ(ラジオカセット…テープ再生機)に子犬をつなぎ止めていた。

もちろん、生まれたばかりの子犬の力ではラジカセは動かせないので、子犬はつながれたロープが届く範囲のみで動き回った。

時は経ち、子犬も成犬になった。
飼い主は、まだその犬をラジカセにつなぎ止めていた。

成犬になったので、その犬は動かそうと思えば簡単にそのラジカセを動かすことができる。
それでもやはり、その犬はラジカセからロープが届く範囲でだけ、動き回っていた。

「自分にこのラジカセを動かす力はない」と思い込んだこの犬は、
無意識のうちに自分の行動と可能性を押し込めてしまった…

学習性無力感  佐々木倫子「動物のお医者さん」よりエピソード抜粋

お分かりだろうか?

この犬は、小さいころに「このラジカセは動かせない」と思い込んだ。
成犬になってもその思い込みは変わらず、成長してラジカセを動かせる力を身に着けたのに、
その「思い込み」のせいで動かせるはずの物を動かせなくなっていた。

この「思い込み」は人間にも当てはまる。
「できない」「無理」「でも」と思い込んでいることが、この犬のように君たちの可能性を狭い世界に閉じ込めてはいないだろうか?

例えば、小さなころに苦手だったニンジン。
「私はニンジンが食べられない」と思っているけど、本当にそうかな。
もしかしたら、今ならおいしく食べられるかもしれない。

例えば、歌が苦手だと思っている。
「音程もとれないし、リズムもとれないし…」と思っているけど、本当にそうかな。
もしかしたら、思い切りやってみたら、意外と上手に歌えるかもしれない。

確かに、昔はできなかったかもしれない。
でも、今はどうかなんて誰にも分からない。

だから、まずやってみる。
体が行動を起こせば、気持ち(心)もプラスに変わってくる。
ポジティブ・シンキング(前向きな考え)が、世界を変えることは珍しくない。

やってみるからこそ分かることが、世の中にはたくさんある。
思い込みにとらわれず、いろいろチャレンジしてみよう。

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