【学級通信ネタ】 バカの壁

学級通信

読書は、何歳になっても続けたほうがいいと思っている。
本は、著者が何年もかけて考えたこと、調べたことを、数時間その本を読むだけでその知識を吸収できるすごいものだから。

その中でも、やはりベストセラーになる本は一味違う。
この本もそうだが、アドラー心理学について書かれた「嫌われる勇気」も一読の価値がある。

今はYou Tubeで本の解説動画もたくさんあるので、その中から気になった本だけ読むのもアリだろう。

「バカの壁」から 視点が変われば世界が変わる

本からの抜粋シリーズ。
養老孟子さんの書いた「バカの壁」という本に、おもしろいワンフレーズがあったので紹介したい。
この養老という人は、2003年に書いた「バカの壁」という本を書いてとても有名になった。
この本はその年のベストセラー第1位になり、題名は流行語にもなった。
これは、その中のワンフレーズ。

「…自分で1年考えて出てきた結論は、『知るということは根本的にはガンの告知だ』ということでした。
学生には、『君たちだってがんになることがある。ガンになって、治療法がなくて、あと半年の命だよと言われることがある。そうしたら、あそこで咲いている桜が違って見えるだろう』と話してみます。

その桜が違って見えた段階で、去年までどういう思いであの桜を見ていたか考えてみろ。
たぶん、思い出せない。
では、桜が変わったのか。そうではない。
それは自分が変わったということにすぎない。
知るということはそういうことなのです。

知るということは自分がガラッと変わることです。
したがって、世界が全(まった)く変わってしまう。
見え方が変わってしまう。
それが昨日までとほとんど同じ世界でも。

養老孟司著「バカの壁」p60)

例えば、ちょっと感じの悪いおじさんが近所にいたとする。
今まではなんか嫌だなぁと思っていたそのおじさんが、
野良猫にとても優しくて、見たこともない顔をするのを「知ってしまった」。

そのおじさんは何も変わらないけど、「ちょっと感じは悪いけど実は動物に優しい人だった」と認識が変わるかもしれない。

つまり、自分の中の視点が変われば、世界は変わるということだ。
「できない」と思えばできない世界になるし、「できる」と思えば可能性が無限に広がる世界が待っている。

すべては自分の中の視点ひとつ。
せっかくならネガティブ(消極的)な視点で世界を見るのではなく、ポジティブ(積極的)な視点を持って世界を見られるといいのではないかな。

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