中学生にはやや難しくて、実際の通信には書きたくても書けない話。
あくまで題目に大しての主観なので、書きづらい内容でもある。
別にムフフなことが書いてあるわけではありません。
正論は正しそうに見えても通用しないことのが多くない?
正論を振りかざすバカほど手に負えないものはない気がする
これは自分の体験から痛感していること。
担任7年目の出来事。自分のクラスの生徒を、トラブルで叱ることがあった。
自分としてはド正論で、反論の余地がないように話をしたつもりだった。
主任にこれこれで終わりました~と伝えたら、
「分かってないな。正論がいつも正しいわけじゃないし、それはたぶん伝わってない」
と思わぬ言葉が返ってきた。
そのときは???と頭の上にクエスチョンが並んで、
「そんなわけなくね?正論が正しくないとかどういうこと?」と思っていた。
が、結果その生徒の保護者からお電話をいただくこととなり、
世の中、正論で解決できれば苦労はないし、そんなにシンプルな話ではないことを学んだ。
こう考えると、正論をぶつけられるてもどうしようもないことって山ほどある気がした。
・みなさん帰りが遅くなっています。なるべく早く帰りましょう。
⇒そうなんだけど、早く帰れるなら帰ってるわ!
・生徒の欠席連絡は朝一番で確認するべきでしょ。
⇒そうなんだけど、朝の会から授業まで10分しかない担任が全部できるわけないやろ!
・授業は教師の命、中途半端では困る。
⇒そうなんだけど、雑務が多すぎて授業まで準備しきれんの!
・給食が余り過ぎて困ります。廃棄にもお金がかかるのでなんとかしてください。
⇒そうだろうけど、生徒に無理に食べさせるわけにもいかんでしょ…。
エトセトラ、エトセトラ…。
たちが悪いのは、言っている側は一ミリも悪いと思ってないこと(正論だから)と、
言われた側は内容が正論だけに反論もしづらいところ。
でも言ってる内容が正しいからまかり通るわけでもなし、
グレーの中で最善を尽くしてやっていくしかないのが現実。
自分はこういう正しいけど現実に即してない話を
「正論の暴力」とか「正論バカ」と呼んでいる。
少なくとも、無神経にそういう話をする側だけにはなるまい、と心に決めて過ごしている。
じゃあどうしたらいいか?を、一緒に考えていけるようになりたいものだが、
これは現場レベルじゃなくて上が考えることなんだよなぁ・・・。
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