学級通信 「ビートたけしさんとトイレ掃除」

1年生の6月に掃除について書いた記事。

これは、数年前に本校にいらっしゃった、数学の先生が言われていた話。この先生は、今は〇〇中学で卓球の顧問をされているので、卓球部の人は試合とかで見かけることがあるかもしれない。

その先生が、かつてこんな話をしてくれた。

「みんなも、ビートたけしさんのことは知っていると思います。たけしさんが入ったトイレは、なぜかすごくきれいになることが噂になっていたそうです。掃除道具もなにも持っていないはずなのに…そのことを、ある番組でたけしさん本人が語ったそうです。」

「おれは、自分の好き勝手やっているだけで、人よりも才能があるとは思えない。しかし、テレビ番組をやっても、小説を書いても、映画を作っても、絵を描いても、なにをやっても評価されてしまう。

おかしい・・・。

よく考えても、自分の才能でそれらをやれるわけがない。

ただ、心当たりが、たった一つだけある。

それは、若いころに師匠に”トイレを綺麗に掃除しろ”と言われてから30年以上ずっとトイレ掃除をやり続けてきた。

自分の家だけでなく、ロケ先や公園、ときには隣の家のトイレ掃除もした。

オレが成功しているのは、トイレ掃除のお陰かもしれない!」

「道具がないときは、トイレットペーパーで便器をふいたそうです。ペーパーもないときには、素手でも掃除したのだとか。ここまで徹底したことができるからこそ、この人は大物になったのかもしれません。」

家ではなかなか掃除も出来ない人が多いと思う。
ただ、学校ではたくさんの人が生活をしていて、同じ場所を使っている。
だれかがサボれば、その場所は掃除されずに残り、多くの人が不快にを感じ始めてしまう。

そうなると、たけしさんが成功したのとはまったく逆の力が働いてしまうのでは?
つまり、何事もうまくいかず、何をしても失敗してしまうかもしれない。

そうならないためにも、学校を使っている以上は、今割り振られている場所を責任もって掃除することが大切になるんじゃないだろうか。
それはトイレであっても、トイレでなくても同じ。
きれいなところには、きれいなものが集まってくるものだ。

みんなで学校の環境を整えて、うまくいく流れを作れるといいと思う。

コメント

タイトルとURLをコピーしました