学級経営のコツ ~植物や動物を育ててみよう~

何かを育てると生徒の興味を引く上に自然と面倒もみるようになる話

自分が副担任だったころ、入っていた学級の担任がウサギを飼っていました。

「学級で飼うと、下手したら死んでしまうのでは…?」と心配をしていましたが、

そウサギは担任の先生が転任されるまで元気に過ごしていました。

そして、放課ごとに生徒はウサギに近寄っていきました。

ただ眺めるだけの生徒、エサをやる係になっている生徒、長期休暇に家で世話をする生徒。

学級での学びを通り越して、生き物を飼うことで別なことを学んだ生徒がいた気がします。

最初は先生が世話をしていましたが、自然と生徒が自分から世話をし始めるのです。

1,2人がやり始めると、真似をしたくて他の生徒もやり始めます

当時は分かりませんでしたが、それがその担任の先生の狙いだったのだと思います。

ウサギはレベルが高いので…

たぶん身近にもいると思いますが、メダカを飼う先生も結構います。

ウサギはちょっとハードルが高い…という場合は、魚類もありでしょう。

中には、川で獲ってきたメダカ、エビなどを水槽で飼っている人もいました。

それでも、やはり地味なせいか、一部の生徒に限った活動になってしまいます。

中には世話にハマってしまう生徒もいるので、効果は少なくないとも感じます。

ただ、自分は水槽につけられているろ過装置の「ブーン」という音が苦手で、

メダカに手を出すことはしませんでした。

生き物が苦手な人は植物にチャレンジ

生き物はどうしても生き死にがでるので、自分は植物をベランダで育てています。

最初はそれすらもやったことがなくて、むしろ植物の世話すらできませんでした。

でも何かやってみたいな…と考えて、ベランダ農園を作りました。
(困ったときは公務員さんに相談すると、いろいろ知恵と手を貸してくれますよ)

季節によって植物は変わりますが、花を育てるよりも実がなるほうが生徒に人気が高いです。

プチトマト、メロン、スイカ、ナス、キュウリ、イチゴ、芽キャベツなど。

実がなっていくと、植物の成長具合を日に日に目で追うようになります。

最近では「イチゴがだんだん赤くなってきました!」とか

「芽キャベツが虫に食べられて、もう葉っぱがなくなってます!」とか、

いろいろ報告をしてくれます。

時々、校長先生から「もうイチゴが赤くなってるねぇ」と声をかけられることもありますが(笑)

植物は、ちょっと基本だけ学んで、あとは水やりをきちんとやれば大丈夫です。

枯れてしまっても、それはそれで学習です。

注意点

気を付けたいのは、植えたはいいけどほったらかしにしてしまい、

枯れた状態をずっと生徒に見せておくことです。

昔言われたのは、「植物はそのクラスのバロメーター」ということです。

簡単に花を枯らせてしまい、そのままにしてしまう学級は、

細かいところに気が行き届いていない証拠になってしまう、ということです。

そうなってしまうくらいなら、最初から置かないほうがいいでしょう。

先生が育ててもいいですが、やはり途中からは生徒にお願いするほうが良いです。

先生が育てていると生徒の興味があまり引かれません。

生徒がちょっと興味をもったくらいで、「お願いしてもいい?」と頼んでみると、

きっと喜んで世話をしてくれる生徒が出てくるはずです。

まとめ

学級で生き物や植物を育てると、思わぬ生徒が思わぬ成長をすることがあります。

少し手間とお金がかかりますが、自分自身もけっこう楽しめます。

その上生徒が楽しんで世話をするなら、やってみるのもアリかもしれません。

どのくらいお金がかかるかは、一度ホームセンターにいってみると分かると思います。

または、校務の先生や校務員さんにお願いすると、けっこう助けてもらえます。

新しいチャレンジで、何か始めてみてはどうですか?

コメント

タイトルとURLをコピーしました