学級経営のコツ ~猫を追うより皿を引け~

生徒が起こしそうなトラブルの元は、最初からなくしておこうという話。

私は猫が大好きです、という話ではありません(笑) (猫が好きなのは本当ですが)

料理が置いてある皿に猫が寄ってくるので、その猫を追い払います。

しかし、猫はそこに食べ物があるのを知っているので、また寄ってきます。

これではキリがないので、原因になっている皿を片づけたほうが早いよ、ということです。

学級と何が関係あるの?と思うかもしれませんが、これと同じような状況はよく起こります。

例えば、教師机の上にハサミやカッターが置いてある場合。

刃物なので、これを放置しておけば危険なことが起こるのは予想できます。

昔、広げた指の間をペンなどで素早く突いていく遊びが流行りました。
(今もやってるんでしょうか?)

それを教師が置き忘れた刃物でやったら…考えただけでヒヤリとします。

危険なもの以外でも意味合いとしては同じです。

グラウンドに、しまい忘れたハードルが置いてあったら、生徒はつい跳んでしまうでしょう。

学級に棒切れが1本落ちていれば、それで遊び始めます。

パッと自分の周りを見渡した時に、やんちゃな生徒の顔を思い出しながら、

「これを生徒が見たらどんな反応をするだろう?」と考えてみてください。

何かやりそうだな、と思えばそれは片づけて置いたほうが吉です。

猫を追う=生徒を叱る ことが大事なのではなく、

教師の先見の明で、先に皿を引いておきましょう。

それでトラブルが起こらないほうが100倍マシなはずです。

物だけではなく、トラブルが起こりそうな状況を回避できるなら、

その状況を先に取り除いておいたほうが問題は起こりません。
(例えば席替えで、隣になるとケンカをするような配置にしないなど)

教師が少し先の予想をして、生徒の先回りをするように心がけてはどうでしょうか。

意図的に教師が仕向けて、解決をさせたいという場合は、また話が別です。
(合唱コンクールの練習など)

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