毎年1回は通信の記事になるであろう内容。下駄箱のくつやトイレのスリッパの整頓の様子は、必ずどこかで乱れる。そのときの状況や学級の様子に合わせて、内容をアレンジして書く。このときはたまたま学年主任がその話をしたので、タイミングを合わせて書いた。
集会での話の中で、学年主任の〇〇先生から「夢をかなえるゾウ」という話が出た。成功をもたらすゾウ(ガネーシャ、インドの神様の1人)が「まずくつを磨きなさい」と話をするくだりを紹介されたが、その話を聞いて心の中では「なるほどな」と思っていた。
毎年のように、通信で紹介している記事の1つに「脚下照顧(きゃっかしょうこ)」がある。これは仏教で使われる言葉で、次のような意味がある。
脚下とは自分の足元。自分の足元を顧みるとは「我が身」や「我が心」を振り返れ、自分が今どういう立場にいるか、よく見極めて事に当たれ、ということです。
他人の批判はできても、自分の批判はなかなかできません。他人のことを言う前に、まず自分を見つめなくてはいけません。理想を高く持つならば、より足元をおろそかにしてはいけません。
どんなに忙しいときでも、履物をそろえて脱ぐくらい、心のゆとりが欲しいものです。心にゆとりができれば自分自身の姿もよく見えてくるでしょう。自分の履物をそろえることは、そのまま自分の心の整理整頓となります。
「くつなんて関係ないじゃん」と思うなかれ。結局は、そういう小さなことの積み重ねなのだ。読んでわかるとおり、小さなことにも自分で責任をもつこと、「まぁいいや」と思ってしまう心にストップをかけて、「ちゃんとやろう」と切り替えられる誠実さ。それがこつこつできる人は、他の事にもこつこつと当たれるようになるのだ。
生活であれ、日々の学習であれ、同じこと。ちょっとした生活の乱れが大きな乱れを呼び起こすし、逆に日々のちょっとした勉強の習慣が、大きな成果を出してくれたりもする。毎日プラス1をしていけば、1年あれば365のプラスになる。小さなことが、大きな力になっていく。そのきっかけ、心構えを思い出すのが脚下照顧・・・足もとの整頓になる。
期末テストまであと2週間。少しずつ積み上げていこう。
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