2年生の2月ごろに書いた学級通信(2017年)。何かミスが多発しているときとかに載せるといい内容かもしれない。
昔、ある教室に授業に行き、そこに置いてあったプリントを見たときの題名が「なぜなぜ5回」だった。その学級の担任の先生はすごい読書家で、すさまじい勢いで本を買い読破していく人だった。それだけに、その内容に引かれた。
これはトヨタ自工の元副社長・大野耐一さんが著書「トヨタ生産方式」の中で書いた「一つの事象に対して、5回の「なぜ」をぶつけてみたことはあるだろうか?」という話についてのものだった。5回の「なぜ」を自問自答することで、物事の因果関係とか、裏に潜む本当の原因を突き止めることができるとのことだった。
例えば、製造の段階で違う種類のネジを間違えて組んでしまった不具合について、この「なぜなぜ5回」を使うとこうなる。
1.違う種類のネジを組んでしまった ⇒ なぜ?
2.取り揃えを間違えてしまった ⇒ なぜ?
3.誤って隣のネジをとってしまった ⇒ なぜ?
4.取ったあとの確認をしなかった ⇒ なぜ?
5.確認するという作業手順がなかった ⇒ なぜ?
昨日も「疑問をもつ」ことの大切さを書いたつもりだった。そして、人は必ずミスをする生き物だ。ミスをそのままにしておけば、また同じミスをする。それではやはり成長がない。
「なぜこうなった?」「じゃあどうすればいい?」と自分で考えられるようになると、自分で成長できるようになる。そこに気づけば、人に聞いたり本を読んだりして解決に向かうことができる。しかし気づかなければ…。そこが怖いのです。
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