3年生に向けて、七夕の当日に書いた通信(2010年)。
今日は、有名な七夕についてのストーリーを紹介。願い事をするようになったのは江戸時代からとも言われ、いつしか短冊に願いを書いてつるすようになった。天の川は英語で”Milky Way”と呼ばれ、このストーリも中国のもの。どの国でも空を見上げ、輝く星々に思いを馳せていたんだなぁと思わされます(川と道の違いはありますが)。
むかし、中国の漢水のほとりに、織女(しょくじょ)という機織りの上手な美女が住んでいました。この娘は王様の自慢の娘でした。
娘が年頃にもなったので、父王は、この娘に仕事熱心な牽牛(けんぎゅう)という青年が似合いと考え、結婚させました。
ところが、織女はあれほど好き好んでいた技芸をおろそかにし、肝心の機織りも怠けるようになりました。
父が注意をしてみても一向に言うことを聞かず、ついに見るに見かねた父王が牽牛を織女から引き離し、漢水の対岸に追放しました。
織女は毎日泣き続けるばかりで、それではあまりにも可哀そうなので、年に一度、7月7日の夕だけ、逢いに来ることを許しました。
その日が来ると、牽牛は漢水を渡って織女に逢いに来ました。その時には、鵲(かささぎ)が群がり集まってきて、橋渡しをしたということです。
天の川は、実際は銀河系(太陽系を含む星のかたまり)を横から見た姿。理科の教科書にもあると思が、銀河系を横から見ると天の川になる(円盤形をしているため)。
理科的に見ればただの星の集まりだけど、それをロマンティックに解釈できる、人間の感性はやっぱりすごい。どんな時でも、空を見上げてその美しさに気づける人でありたいと思う。
ただ、夢を見ているだけでは実現しない。今日からの懇談会で話す内容は、とても現実的な内容になるだろう。七夕のように、何かに願いをかけるというのは、自分自身に「これが達成するぞ」と確認するためなのかもしれない
テストも同じで、ただ思っているだけでは結果は変わらない。どうなりたいのかを決めたら、あとは実行あるのみ。それも「自分はがんばった」ではなく、他人から「がんばってるね」と認められるくらいやってみよう。夢と現実をバランスよく見て、自分の必要なものに気づき、やっていきたいですね。
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