【アキレス腱が切れた話4】 断裂初日は困りごとがたくさんあって困る

アキレス腱が切れた話

左足のアキレス腱が切れても車は運転できる

処置室では、初めてのギプスをつけてもらった。

足の角度を決めて、最初に綿みたいなものを巻いていく。

その上に、ギプスの元にお湯をつけてさらに巻き付ける。

少し時間がたつと、それが固まって立派なギプスの出来上がり。

技術の発展ってすごいなぁ…と変なところで感心してしまう。

それから松葉杖を貸してもらい、学校へ戻った。

断裂したのが左アキレス腱だったので、車の運転はなんとか可能だったのが不幸中の幸い。

車が運転できないと、片道30分かかる通勤がどうなっていたことか。
(2年後にこれを実感することになる)

特に問題なく車を運転して、家に戻ることができた。

風呂にはどうやって入るんだ?

家に着いて最初にとまどったのは、外で使っていた松葉杖と左足が汚れたままで家の中に入ること。

でもそんなことは些細すぎて、すぐにどうでもよくなった。

問題は入浴

①まず危険なのは、片足での移動なので転んだら大惨事になる。

②次に、足を湯船に入れずにどう入るか?

③さらに風呂に入って汗をかくと、ギプスの中が蒸れてかゆくなる。

本当に問題しかない。

①⇒とにかく急がない。片足の状態ですべると超危険なので、
  風呂の上に後付け可能な取っ手をつけてもらった。
  しっかりグリップしてから動くことを心掛ける。

②⇒大きなゴミ袋に足をつっこんで、ガムテープで巻いてみた。
  しかしあっという間に袋の中へお湯が侵食。あやうくギプスの中に入るところだった。
  何か他の方法を考えねば。

③⇒長湯は危険。軽く湯船につかり、汗を流して頭を洗うくらいにする。
  風呂から出たらギプス周りをちゃんと乾かす。

ひとっぷろ浴びるだけでこの始末。

今まで当たり前のように過ごしていた日常が、こんなにもハードル高くなるとは思わなかった。

そのあとは、体力と気力を使い果たしたので、すぐ寝ることにした。

しかしこの夜、地獄を見ることになる。


~【アキレス腱が切れた話5】 アキレス腱が切れた夜は悶え苦しむ に続く~

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