基本中の基本ですが、ときおり忘れがちになることかなと思うので。
学級で(学年、学校でも)トラブルは起こるものです。
学級なら30~40人の生徒が、学年や学校ならさらに多くの生徒が関わります。
先生の心がまえにもなりますが、「トラブルは起こるもの」と思っていたほうが気が楽です。
例えばAとBの間でトラブルが起こったとき、どちらかの情報が先に耳に入ります。
「AがBを突き飛ばした」という情報が入ったとすると、パッと頭に浮かぶのは
「Aが悪者で、手を出されたBが被害者か」という図式。
じゃあAを呼んで「なんでそんなことをしたんだ!」と𠮟る人もいるかもしれませんが、悪手です。
そうかもしれないし、もしかしたら違うかもしれないからです。
まず生徒指導をするときは、「混ぜるな危険」です。
AとBが対立しているときもそうだし、AとBがグルの場合もです。
同じ場所で話をしてしまうと、「話のズレ」を調整されてしまう可能性があります。
まずAから話を聞き、続いてBの話を聞く。双方にはそれぞれ事情があります。
可能なら、先生2人でそれぞれ聞くのもよいでしょう。
AがBを突き飛ばしたのは事実だとわかりますが、もしかしたら
Bがその前にAにちょっかいを出していたかもしれません。
そうなれば一方的にAが悪いわけではなく、Bにも落ち度が見えてきます。
色眼鏡をつけた状況で指導をしてしまうと、ひどい間違いをすることがあります。
(「指導」という言葉自体が偉そうでイマイチ好きではありませんが)
基本の手法として、「双方から話を聞く」は心得ておく必要があるでしょう。
ちなみに、あまり大きな話でなければ、2人に聞き取りしてもらってもよいと思います。
それは教師の経験と判断で、その場の状況から察するしかないですが。
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