学級経営のコツ ~昔の話は蒸し返さない~

教室にはいろいろな個性をもった生徒がいます。

非の打ち所がない生徒もいれば、「また君か…」と言いたくなるような生徒もいることでしょう。

そんな生徒が繰り返し何かトラブルを起こしたとき、ついやりがちなのが

「昔の話を蒸し返してしまうこと」

ではないでしょうか。

正直、教員側の気持ちとしてはよく分かります。

しかし、自分が生徒の立場にたったとき、きっとやってしまったことは理解しているはずです。

言われていることは理解できるけど、それが自分の力では簡単になおらない・なおせない。

だから、実は本人が一番困っているはずなんです。

そこで教師が昔の失敗を蒸し返してくどくど説教をしてきたら、その生徒はどう感じるでしょうか。

少なくとも、素直に話を聞こうという気はなくなるでしょう。

生徒にもよりますが、やることは基本的に今回の失敗に関してのみ話す。

次に同じことが起こらないようにするために、何ができるか考えさせる。

自分の口からそれを言わせる。

なるべく端的に、そして前向きに、これらのことを勧めてはどうでしょうか。

当然、すぐになおらないことでしょう。

しかし、できないことに対して教え導き、できるようにすることが教師の仕事であると考えれば、

昔の失敗を蒸し返すよりもよほど建設的だと考えます。

目の前の生徒が何か失敗したとき、どんな心持ちで話を始めるか?

その選択1つで学級づくりも変わってくるのではないでしょうか。

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