先生の心がまえ ~早く帰ることに罪悪感をもたない~

教師を始めてから5年くらいは、帰るときいわゆる「テッペン」をよく回っていました。

(テッペン=夜中の12時)

授業の準備が終わらず、いろいろ考えているうちにあっという間に時間が過ぎていきました。

そうやって12時過ぎに帰宅し、晩飯?を食べて、風呂に入って2時くらいに就寝。

6時半には起きて学校に行き、朝練を始める…。そんな毎日でした。

こうやって書いてみると、まさにブラック企業どストライク(笑)

当時の残業時間は月150時間くらいはいっていたと思います。よく死ななかったな…。

別に大変だった自慢がしたいわけではなく、多くの教師の根っこに

こういう「残業が気にならない/気にしない」マインドがいまだ強くある気がします。

または、「早く帰れるんだけどまだたくさん先生が残っているし…もう少しやっていくか」など。

この職業に就くくらいなので、そういう「優しい」「共感力」の高い人も多いと推察します。

しかし、今は教師もバタバタと倒れる時代。

自分が自分を大切にしてあげなければ、誰があなたのケアをしてくれるのでしょうか。

自分を大切にできない人は、他人も大切にできないものです。

勤務時間の設定は学校ごとに多少ずれるでしょうが、ほとんどが8~17時の間に入ると思います。

これ以外の時間は、ただの「自発的な作業」=「ボランティア」=「ただ働き」と考えるべきです。

生徒のために、という気持ちも分かります。でも、その前に我々はあくまで1人の勤め人です。

教師の前に1人の人間であり、家族の一員であり、息子であり娘であり、父であり母なのです。

それを放棄してまで行う仕事とはなんなのでしょうか?

働くために生きるのか、生きるために働くのか、どちらなのでしょう?

そして、そんなツライ姿を生徒に伝えたいわけではないですよね。

だから、早く帰っていいんです。

周りの人にはそれぞれのペースがあります。

まだ沼にはまっている人がいるかもしれませんが、

あなたが早く帰るのを見れば、きっと「ああ、そうしてもいいんだ」と姿で悟ります。

罪悪感なんて、本気でただの気のせいです。帰れるときはさっさと帰りましょう。

そんなこといっても…という人は、心のどこかでまだ「遅くなっても仕方ない」と思っています。

目の前の仕事は、本当に今やるべき仕事ですか?

そんなに時間をかけてやるべきものでしょうか?

少しずつ終わらせることも可能ではないですか?

他の手段は探しましたか?人に質問しましたか?

行動なくして、現状は変わりません。

ブラック沼から抜けるには、それ相応の努力が必要になります。

地道に1つずつ改良をしていくと、不思議と時間が生まれてくるはずなので、

自分の仕事のやり方・進め方など、どんどんスリムにしていきましょう!

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