宿題を忘れた生徒がよく言う「明日もってきます」というセリフ。
それができるんなら今日持ってくるんじゃない?と思いつつ次の日を待つと、
やっぱりやってこれないことが多い。
そんな子に限って通信は読まない気もするけど、啓発のために今日も通信を書く。
言うは易し、行うは難し(いうはやすし、おこなうはかたし)
「言うのは簡単だけど、実際にやるのは難しいよね」という意味
人は「〇〇しよう!」と目標を立てる。
時には心の中で、時には実際に言葉にして、時には文字にしてその目標に向かう。
そこまではいいが、問題は「実際にやるかどうか」にかかってくる。
昨日の通信では「行動をすると、少しずつでも変化が起こる」ことを三角形で例えた。
通信ではいろいろなことを書くけど、それで行動が変わるならそんなに簡単なことはない。
それでも色々な角度から話をすることで、人によってはすっと理解できる内容があるかもしれない…と思って書いている。
以下の文章は過去に、ある校長先生から教えてもらったもの。
自分がおもしろいなぁと感じた、中国の白楽天と道林という人の説話になる。
中国の詩人、白楽天が若いころ、道林という僧に「仏教の根本の教えは何か」と尋ねると、
すぐに「悪いことはするな、善いことをせよ」という答えが返ってきた。あまりに普通な答えにあきれた白楽天が
「そんなことは三歳の子どもでも知っていることではありませんか」と言い返すと、道林は
「三歳の子どもでも知っているであろうが、八十歳の老人でさえ実行するのは難しいのだ」
と答えた。この教えは「知っていることと実行していることとは違う」と示してくれている。
『伝灯録』四、鳥道林章
白楽天は西暦800年ころに活躍した人だから、人間は少なくとも1200年前から同じことをしていることになる。
誰もが「それをやったほうがいい」と知っていることも、実際にやっているかどうかは別問題。
やってない人のほうが多いからこそ、同じことが伝わっているのだろう。
逆に言えば、当たり前と言われることをきちんとできる人は、
とてつもなく大きな成果を残すことができる可能性がある。
むしろ自分の経験からも、実感できる気がする。
何かやらないとな~と思っても、結局は何もせずに変わらない毎日を過ごしてしまう。
何か変化を起こしたいのならばやはり「行動あるのみ」。
この基本原則を本当に理解して、動き始めた時から、変化は起こり始めると思います。
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