学級経営のコツ ~ならぬことはならぬのです~

会津 什の掟から  あ、これはダメなんだと知らせておきたいという話

会津藩 什の掟とは

会津藩にあった、藩士の子供が十人くらい集まってできる「什(じゅう)」という集まりがあります。

その什の中でできた掟が「会津 什の掟」と呼ばれました。

それぞれの什で、少しずつ掟は違ったそうですが、だいたいは以下のようだったそうです。

一、年長者(としうえのひと)の言ふことに背いてはなりませぬ
一、年長者にはお辞儀をしなければなりませぬ
一、嘘言(うそ)を言ふことはなりませぬ
一、卑怯な振舞をしてはなりませぬ
一、弱い者をいぢめてはなりませぬ
一、戸外で物を食べてはなりませぬ
一、戸外で婦人(おんな)と言葉を交へてはなりませぬ
ならぬことはならぬものです

会津藩校 日新館HPより

もちろん時代背景的に、現代では通用しないものもありますが、(歩き食い、女性と話さないなど)

今でも十分通用するものも見られます。

これらのルールを破ると、その破ったレベルによって罰則もあったとか。

9歳以下の子供が集まるグループとしては、なかなか厳しいものですよね。

理由も確かに大事だけど、それはあとから分かればいいかもしれない

現代では「ならぬものはならぬ」というのは、なかなか通じない考え方かもしれません。

しかし、逆になんでもOKになってしまった現代が、かつての日本より強いのか?と問われると、

そこには疑問が残ります。便利にはなりましたが、精神的な弱さは露呈している気がします。

教師として、こういう「頑固さ」は一部もっておいったほうが、時々役に立つと感じます。

理由を話して聞かせることが一番とは思いますが、

「ダメなものは駄目だ!」という意志の強さを見せることの必要性があるのではないでしょうか。

例えば こんなときは問答無用さが必要かも

・命にかかわる場合(車道、危険な場所など)

・ケガなどを含め危険な場合(間違った物の使い方…彫刻刀など)

・相手を傷つけそうな場合(ケンカなど)

・倫理的にアウトな場合(悪口、いじめなど)

・緊急な場合(目の前に危険がせまっているなど)

いろいろ考えてしまいますが、教師が反射的に「これはダメだ!」と感じる場合は、

きちんとその場で伝える必要があるでしょう。

まとめ 本当は家庭で伝えておいてほしいけど…

学校は、本来は授業を行う場のはずでした。

しかし核家族化が進み、本来家庭で教えられていたことが教えられずにいます。
(両親ともに忙しく余裕がない、交流がなくなる、甘くなるなど)

その部分を学校、教師が負担するのは違う気はしますが、残念ながらそうも言ってられません。

いつも頑固一徹では学級経営は崩れてしまうので、

あくまで「そういう一面も持ち合わせる」というスタンスが大事だと思います。

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