2年生の1学期第3週の学級通信。(2009年)
先週の「夢」の話から・・・(前号が夢について書かれていた)
自分が中学生の時にはとにかく「有名になりたい」「すごいことがしたい」と思っていた。そのためにはどうしたらいいか、本気で考えた。でも、ずっと考えているうちに、「有名になることにどんな意味があるんだろう」「すごいことって言っても、何をどうしたらすごいんだ?それに、すごかったら幸せなのか?」と思うようになった。
じゃあどんな大人になるのかと考えた時に、「なかなか難しいけど、好きなことや、やりたいことを続けていけたらいいな」と思った。前号に書いたとおり、当時から英語・音楽・パソコンに興味があったので、それを活かせる職場=仕事はなんだろうと考えて、先生という職を選んだ。そのときの吹奏楽部の先生がとても熱心で、それに感動してもいたので、その先生の影響もあった。
そうやっていろいろ考えて、1つの結論を出した。「先生になれる大学に入って、好きなことががんばれるようにしよう」と。そして今に至る。大人になって忙しい暮らしをしているけど、「幸せ」な生活だと感じている。
中学校を卒業してすぐに働く人もいれば、高校卒業後、または大学卒業をしてから働く人がいる。どんな状況にしても、最終的に人は人のために仕事をして、自分を含む周りの人のために収入を得て生活する。これは、有名だろうと、すごかろうと、誰にも言えることだ。
最近思うのは、自分の好きなことや熱中していることを一直線にやった結果として、有名になったり、いわゆる「すごい人」になればいいんじゃないかな、ということ。たぶん、そういう人たちは全員が最初から有名になりたかったわけでも、すごい人になりたかったわけではないと思う。人や自分のために一生懸命にやっていたら、周りがそれを認めてくれたんではないかな。
これは自分の話であって、みんなにはみんなの興味があり、長所がある。どういう暮らしが「幸せ」かは人それぞれだろう。ただ、それを実現するためにはまず「夢」をもつこと、その実現のためにどんな努力をしていくか、ということ。今年の職場体験が、その何かに気づくきっかけになるといいなと思う。
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