いいことを思いついても、人間は本当にすぐに忘れてしまう。
それをあとで思い出そうとしても出てこない。
そんな残念な思いをする前に、メモに残しておく癖をつけてみては?
思い出す作業に時間をかける必要がなく、時短につながる仕事術の1つ。
メモは仕事の生命線!?思い出せないなら残しておく
通知表の時期に毎回思う「メモしておけばよかった」の後悔
教師は行事などで生徒が活躍した姿を見て純粋に感動をしつつ、その裏では
「これは通知表の所見に書けるぞ!」ということも考えてしまう職業です。
そのときには、「こんな印象的な内容を忘れるわけがない!」
と半分確信に似たことを思うわけですが、いざ所見を書く時期になって思うことは
「あれ、なんだっけ…思い出せない…」
という後悔です。いったい、今まで何回これをやってきたか分かりません。
残念ながら、どれだけ優秀な人であってもすべてを覚えていることはできません。
ましてや学級には40人近くの生徒がいて、そのすべてを覚えていることは不可能に近いでしょう。
特に難しいのは、「記録に残らないもの」です。
体育大会や文化祭、部活などで活躍したことは記録として残ります。
100m走で優勝した、文化祭で優秀賞をとった…。
これは学校がメモをとってくれている、とも考えられます。
そうではなく、例えば
「体育大会の係活動で誰よりも片づけを率先して行ってくれた」
「文化祭の合唱練習で周りの子に熱心な声掛けをしていた」
「トイレのスリッパをそろえてくれた」
「乱れていた机を自発的に整頓してくれた」
といった、担任が残さなければどこにも残らないものが大切なのではないでしょうか。
だからこそメモの威力が発揮されます。
すべてをメモしなくてもよく、思い出すきっかけさえ作ればいいのです。
例えば、9月のメモに「体育大会にA君がグラウンドで石拾いを頑張った」
と書いておくだけで、そのときのA君の姿は思い出せるはずです。
そういった小さなメモを積み重ねておくと、
所見はけっこうな量を短い時間で書けるようになります。
メモをするタイミング
以下の中から、自分ができそうなものを選んでメモをとりましょう。
・その出来事を見た直後(メモ用紙やデバイスを使って)
・自分の机に戻ったとき(教室、職員室のどちらでも)
・授業の空き時間
・勤務時間の最後にまとめる
・1週間の最後にまとめる
これ以上の時間をとってしまうと、おそらく記憶からどんどん消えていってしまうでしょう。
忙しいのですぐに忘れがちですが、パソコンを開いた瞬間などにメモをする癖をつけるとよいです。
時間としては1回1~2分で十分です。
メモをするツール
以下のものから、自分が使いやすいものをチョイスしましょう。
・付箋やメモ帳
・いつも持っているバインダーに挟んでいる紙
・専用のノートを作る
・パソコンのメモ機能やワード文書(専用のツールがある自治体ならそれを使う)
・スマホやタブレットの機能(メモ、ボイスメモ)
以前はバインダーを使っていましたが、最近はタブレットにツールが変わってしまい、
メモをとるのが逆に面倒になってしまいました(タブレットは意外と重いので持ち歩かない)。
教室の机に1冊ノートを作っておいて、その瞬間にメモをとるのが一番かもしれません。
または学級名簿1枚を置いておいて、そこに書いていくのも簡単でいいですね。
まとめ 思いついたタイミングが最高のタイミング
本当に「あとから思い出そう」は、ほとんどできません。
特に「思いつき」はその瞬間の輝きであり、その場でないと残せないものが多いです。意外とその思い付きが仕事の役に立つことも多いため、メモをするようになりました。
いつも所見の季節は苦しんでいますが、このメモをきちんと取ったときは、
ほとんど苦労と時間をかけずに所見が完成します。
そのときの5秒が、後々の数時間を助けるよい例だと思っています。
メモの力、使ってみませんか?
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