テレビでよく「日本(日本人)がスゴイ!」系の番組が見られるが、
昔の日本人はすごかったかもしれないけど、今は…という気持ちにさせられる。
たしかに震災時でも礼儀正しく行動できる姿はすごいと思うけど、
それ以前に日本人は忘れてしまったものが多すぎる気がする。
古い記事ではあるものの、外国の方が昔の日本の姿を思い出させてくれることもある。
嘆くだけではなく、まずは教師が垂範することが大切かもしれない。
日本人が忘れてしまったMOTTAINAIの精神
古今を問わず、日本の文化は世界中で認められている。
例えば、新渡戸稲造(昔の5000円札の人)が書いた「武士道」という本は、たくさんの外国の人に読まれて、武士道の潔さを多くの外人が理解した。
(アフリカ方面に行くと、日本人は着物、ちょんまげ、刀を持っていてハラキリをする、と思っている国の人もいる…という噂もある〈2007年現在〉)
そんな日本文化を、また1つ見出した人がいる。
ケニア出身のワンガリ・マータイという人が、「MOTTAINAI(もったいない)」という言葉を世界中に呼びかけている。
「MOTTAINAI」という言葉は、世界の共通語になったほどだ。
こんな記事があった。
マータイさんが、2005年の来日の際に深く感銘を受けたのが、Reduceリデュース(ごみ減量)、Reuseリユース(再使用)、Recycleリサイクル(再利用)という環境問題で掲げてきた合言葉「3つのR」を、たった一言で言い表している日本語の「もったいない」の精神です…
もともと「もったいない」とは、ものを意味する「物体=勿体(もったい)」と、それを打ち消す「ない(無い)」により、ものの本当の価値 が生かされずムダになってしまうのが惜しい、という気持ちを表しています。
そこにはものを太切にしたいという思いとともに、そのものを得るまでのさまざま な苦労への感謝と敬愛の念も込められているのです。
「もったいない」というこんなに素晴らしい精神を、昔から日本人が持っていたことを、私たちは忘れかけているのではないでしょうか。
それこそ本当に「もったいない」といえます…
江戸時代の日本は、最高のリサイクル社会と言われた。
服一つとっても、ぼろぼろになるまで着て、着られなくなったら雑巾にする。
雑巾としてもぼろぼろになったら、かまど(火をくべるところ)に入れて、燃料にした。
その灰は、最後は畑の肥料になった。
日本人が忘れた日本人の姿を、外国人が見つけている。
世界に認められる文化を持つ国・日本人としての誇りをもちたいものだ。
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