これは大人でも知らない人が多いし、できていない人が大半だと思う。
教員のブラックが叫ばれ始めて久しいが、職員室で世間話に花を咲かせる、スマホをいじる、お菓子を食べてばっかり、マルチタスクで効率落ちまくりの仕事、では帰るのが遅くなるのも当たり前と言えば当たり前だろう。
人間のクセや特性を把握したうえで、それをクリアして仕事に臨むことが仕事人として必要。
集中力はそのうちの大事な要素の1つであり、生徒がそれを知ることはプラスも大きい。
人間の集中力はあまり長くもたない・・・
意識的に時間を短く切る、集中の邪魔をするものを見えないようにする
自分も気を付けていないと、ついやってしまうことの1つ。
何か仕事や作業をしているときに、何の通知もないのについ何気なくスマホを見てしまう・・・
というのは、みんなにもよくある話では?
残念ながら、これはもう集中力が崩壊している状態だ。
この「集中力が切れる時間」について、ある実験結果が書かれていたので紹介したい。
さて、ここで問題です。
人間の集中力は何秒の邪魔を受けると下がってしまうでしょうか??
答えは、2.8秒。
これはミシガン州立大学の研究で、パソコンを使っている途中にポップアップ(警告でポン!と出てくるウインドウのこと)で邪魔が何秒入ると、どのくらい集中力が落ちるかを計測した。
結果、2.8秒の邪魔が入ると作業効率は半分以下まで低下し、
4.4秒になると3分の1まで低下したとのことだった。
ということは、1時間で終わるはずのものが、途中に邪魔が入ることで2倍の2時間かかることになる(4.4秒の邪魔が入ると3倍の3時間に…)。
それくらい、集中力を途切れさせると効率は下がってしまう、ということだ。
対処方法としては、次のようなことが考えられる。
①25分集中して学習に取り組む→5分休憩する のように、学習時間を区切る
②スマホを見ると(通知も危険…なんの通知か気になってしまうため)集中力は落ちるので、目の届かないところに置いておく
③作業をするための環境を最初から整える(マンガやスマホを近くに置かない)
など。
自分の部屋で集中できないなら、最初から静かで物が少ない場所に移動したり、スマホを親に預けたりしてもいいだろう。
1つのことで大きな変化は起きにくいけど、小さな工夫の積み重ねで大きな変化を起こすことはよくある。自分の性格を踏まえて、試してみる価値はある。
また、人間にマルチタスク(仕事の同時進行)はできない、と言われる。
脳は1つしかないので、2つ同時に進めているように見えて、実は上に書いたような集中力を欠いた状態になってしまう。
以上のことから、集中するときは1つのことに集中したほうが、理解度も深くなる。
やるときはやる、休憩は休憩としっかり時間を分けて、取り組んでみてはどうだろう。
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