仕方ないことだと思いつつも、すぐに「できない」という言葉が出てしまう生徒がいる。
難しくてもやり切るのが理想ではあるけど、言うは易し、行うは難し。
ただ、それを示すことも仕事の1つだと思うので、こうやって通信に書く。
「違和感」を感じられるレベルになると、点数も上がるのかもしれない
テストを採点していると、同じようなミスを何度も見る。
今年多かったのは、AreをAerと書いてしまうミス。
日本語だったらほとんど起こらないミスが、英語だと起こってしまうのはなぜ?と考えてみた。
それは「見慣れていない」ことが大きな原因なんじゃないか?という結論に至った。
例えば、「日曜日」と「目曜日」。
きっと日本人なら「あれ、なんか2つ目の文字はおかしくない?」と感じられる。
でも、日本語の学習歴が浅い外国人は、間違えてしまうかもしれない。
もっと細かい例だと「自分」と「目分」とか。
見た瞬間に「あれ?」と違和感があるから、日本人は日本語をそう簡単には間違えない。
本物でないものはすぐに見破られます
イチロー
逆に言えば、(英語を使う)外国人は英語を見慣れているから、英語のミスが少ない。
日本人は、英語を見慣れていないから英語のミスが多い。
英語は書いても書かなくてもいいが、目にする機会が少なすぎるんじゃないかな。
そして、これは英語だけじゃなくて他の教科でも同じことが起こっている気がする。
1年生の今は、まだ限られた範囲なので、なんとかなるレベルだと思う。
少なくとも教科書を何度も見ていれば、AreをAerと書くミスはしなくなるはずだ。
他にも「見慣れる」ことの大事さを教えてくれる例がある。
ブランド品を仕事で扱っている人は、一目で偽物が分かるらしい。
なんともいえない「違和感」がある、とあった。
また毎日患者を診ている看護婦さんは、久しぶりに会った父親の顔を見ただけで調子が悪いことを見抜いたとか。結果、即手術をうけなければいけないレベルだった。
この2つの例はプロのレベルだが、みんなも「見慣れる」くらいやってみるのはアリだろう。
そういう「見慣れる」ことが、学習のレベルを上げるいい方法のヒントになるかもしれない。
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