人間は誰でも失敗はあります。
ただその失敗がどんな「質」だったかについては、考える必要があるかもしれません。
避けられない失敗だったのか、油断からきた失敗だったのか。
それを説明するのに使うのが、この「蟻の一穴」です。
蟻の一穴(ありのいっけつ)
自分の感情から「知らせ」を感じ取る
「千丈(せんじょう)の堤(つつみ)も蟻の一穴」ということわざがある。意味は以下の通り。
ほんのわずかな不注意や油断から、大きな失敗や損害に至ることの例え。蟻が堤防に作ったほんの小さな穴であっても、放置してしまうと大きくなり、ついには大きくて頑丈な堤防を崩してしまうことがあるということから。
日本のことわざ大全集
「このくらいはまぁいいか」ということは、生活の中にはいくらでもある。
それが「その時だけ」で終わればいいが、人は1回後ろに下がってしまうとそれが当たり前になる。
その次にまた「前もそうだったし、まぁいいか」と考えて、さらに後ろに下がる。
気付けばそれが繰り返されていて、気付かないうちに元いた場所からだいぶ下がっている…
ということがよく起こる。
例えば「スマホを触るのは夜の8時まで」というルールがあったとする。
最初のうちはこれを守っていたとしても、そのうち慣れてきてしまい、
「まぁちょっとくらいいいかな…」とラインを譲り始める。
すると、「じゃあ8時半までにしよう」となり、
「少し過ぎちゃったな…9時まででいいか」
「ゲームがいいところだし、あと30分だけ」
と、どんどん後ろに下がっていく。
こんなこと、みんなも一度や二度は経験があるんじゃないかな。
これが怖いので、自分は「今・どんな行動を・どんな気持ちでしているか」を自分自身でつかむように気を付けている。
(課題を出せているか・寝るのが遅くなっていないか・ゲームやりすぎていないか、みたいな感じです)
自分は特に「どんな気持ちか」を気を付けている。
例えば、仕事で電話が長引いてしまい、スマホを使うルールからはみ出した場合。
これは自分の都合よりは相手との都合があるので、ある程度は仕方ない。
気持ちとしては「堂々としていられる」感じだ。
逆に、ゲームやSNSのやり取りで遅くなってしまった時は、
「やっちゃったなぁ」という気持ちになる。
加えて「でも仕方ないよね…」と言い訳がましくなってくるので、
気持ちとしては「後ろめたい」感じだ。
こういうときは、とにかく気を付ける。
なんとなくやってしまっていることを、ここでもう一度直すようにする。
自分が自分のルールを破り始めているからだ。
これをほかっておくと、あとは泥沼=大きな失敗や損害が待っている。
最初の部分で直すのが一番簡単なので、「蟻の穴」が開いたと感じた瞬間に埋めよう。
人間はそこまで強い生き物ではない。
失敗はいつでもあることなので、そのあとにしっかり挽回していけばいいぞ。
コメント