人間は、思った以上に他人の話を聞いていない。
他人の話を聞くよりも、自分のことを話したくて仕方ないからだろう。
だからこそ「きちんと話を聞ける人」は重宝される。
きちんと話を聞ける人は、結局は話し上手でもあるからだ。
生徒にはつい忘れがちな「聞くこと」についてのみ伝える形で書いた。
まずは相手の話を超真剣に聞く・・・技術は自分で磨き上げられる
会話は、よくキャッチボールに例えられる。
「話すこと」は相手にボールを投げること、「聞くこと」がボールをキャッチすることになる。
相手にボールを投げ返すためには、まず相手の話をきちんとキャッチをする必要がある。
何を話しているかを聞けなければ、全然違う場所にボールを投げ返しかねないからだ。
これが、会話は「話す」よりも「聞く」ことが大事、と言われるゆえんだろう。
じゃあ具体的な方法は…と思って調べてみた。
すると「傾聴(けいちょう)」という、聞く技術があると分かった。傾聴とは・・・
傾聴とは、相手のいうことを否定せず、耳も心も傾けて、相手の話を「聴く」会話の技術を指します。意識すべきなのは、相手に共感し、信頼していると示すこと。経済産業省が「職場や地域社会の中で多様な人々とともに仕事するうえで必要な基礎的な能力」として提言している「社会人基礎力」の要素にも、「傾聴力」が含まれています。
コトバンク 「傾聴」
つまり、「聞くこと」は会話の技術そのものだということ。
技術であれば、練習すれば誰にでもできるし、効果も高くなるはずだ。
さらには、「聞くこと」は社会での基礎的な能力とまである。
ちょっとしたコツもあるので、ぜひ「聞く力」は身に着けたいところだ。
①気をそらすものをなくす
例えば、TVを見ながら人の話を聞いても、話の内容はいまいち覚えられないはず。
集中を散らすものは自分で分かると思うので、そういうものはあらかじめ隠してしまう。
もし筆箱をさわるクセがあるのなら、ペンだけ出すなど工夫する。
②興味をもつ
人は、興味のもてないものには記憶力も発揮できない。
好きな芸能人のことなら細かいことまで覚えられても、興味がないと顔すら分からないはずだ。
興味が薄い教科でも、自分で楽しくなりそうなポイントを作ると効果が高くなる。
誰かが楽しくしてくれる、ではなく、自分で興味をもつポイントを探そう。
③聞くことに徹する
無意識に、人は色々なことをしたり考えたりしてしまう。
それを自覚してなくし、「今は聞くことに集中する!」とスイッチを入れる。
ただ集中には限度があるので、「ここは!」という点でやってみよう。
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