ニュースからも通信のネタは拾える。
おもしろそうなネタが見つかったら、学級に結び付けられるような部分を探す。
生徒としては実感がともなうので、理解もしやすいはずだ。
今回は「幸せ」と「卒業式」を「ホルモン」で結び付けた。
他人の幸せを願うと、ホルモンで本人が幸せになる・・・卒業式も同じかもしれません
「幸せ」を感じるのは、脳内で分泌されるホルモンの影響と言われている。
①ドーパミン…夢中になったり、感動していると出る(動的ホルモン)。
②セロトニン…リラックスなど落ち着いた状態で出る(静的ホルモン)。
で、これに加えて3つ目のホルモン
③オキシトシン というホルモンについて、新しい調査結果が出たとのことだった。
脳の中でオキシトシンが出ると、こんな効果があるらしい。
1.抗ストレス作用(ストレスに強くなる)
2.抗うつ作用(気分の落ち込みに強くなる)
3.抗不安作用(不安な気分に強くなる)
4.自律神経調節(落ち着いた状態が作れる)
5.鎮痛作用(痛みをおさえる効果がある)
これを見る限り、オキシトシンが出れば「ゆっくりとした幸せ」を感じられそうだ。
それではどんな調査をしたか?
記事によると、アロマテラピー(香り)とオキシトシンに関係がないか調べ、マッサージをされることでホルモンの分泌量が増えるかどうかを測った。
すると、おもしろい結果になった。
「マッサージを受けた側」の人には変化がない代わりに、「マッサージをした側」の人に大きな変化があった。
「他人を幸せにしよう」として「マッサージをした側」のオキシトシン量が増えていて、「マッサージを受けた側」よりむしろ幸せになっていたことがわかったのだ。
これはある意味、すごい実験結果ではないだろうか。
自分のためにがんばることで、幸せになることも多い。
しかし、求めるのは「幸せ」なはずだから、「他人を幸せにしよう」として自分が幸せになっても結果は同じはずだ。
卒業式はまさに自分ではなく他人の幸せを祈る会。
3年生のために、全力で幸せを祈ろう。
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