以前、「幸せとは何だろう」というテーマで道徳の授業をやったことがある。
予想通り、意見の多くは「お金がたくさんある」「彼氏彼女ができる」といったもの。
それを突き詰めていくと、お金があるから幸せではないこと、
意外と幸せは時間と手間をかけなくても身近にあることに気づく。
ただ、それは頭ではなんとなくわかっても本質は理解できない。
体験を伴うからこそ、理解は深まる。
そのちょっとしたきっかけ作りに、進路に絡めて書いた内容の通信。
青い鳥を探す旅 君にとっての幸せとは何だろう
来週、正式な進路希望調査を取る予定です。
今の自分の進路希望を、GWを使ってお家の方と相談して、週明けに提出ができるようにお願いします。
さて、これから先は進学・就職を含めた進路の話題がたくさん出てくるわけだが、「進路」の最終目的は何なんだろう。
例えば進学するとして、目的は高校に入学すること?大学まで進むこと?いい会社に就職すること?家庭をもって子どもを育てること…?
もちろん、それも正解だろう。
でも、それだと高校に入学したら、大学に入ったら、就職したら終わってしまう。
だから自分はそこで止まるのではなく、「幸せを見つけること」が最終目的だと思っている。
ベルギーの作家・メーテルリンク作「青い鳥」の話を知っているだろうか。
ある兄妹が幸せの青い鳥を探しに旅に出るが、どこにも見つからない。
旅から家に戻って自分の飼っている鳥を見たら、その鳥こそが探し求めた「青い鳥」だった。
探し求めたものは、最初から近くにあった、というストーリー。
「青い鳥」の話が示す通り、幸せは自分の思ってもみないところにある。
でも、主人公のチルチル・ミチルの兄妹は、長い旅を経験したからこそ、そのことに気付いた。
そのストーリーを知っているならわざわざ遠回りをしなくてもよさそうだけど、
じゃあ実際に何が自分にとっての幸せなのか?は、チルチル・ミチル兄妹のように自分が旅をして、
いろいろな経験をしてみないとわからないものだ。
それでも、人によっては山を旅したい人もいるだろうし、海かもしれないし、
都会に行ってみたい人もいるかもしれない。
それは1人1人違ってくるし、君たちにしかわからないことだ。
そして進路希望調査は、どの方向にその一歩を踏み出すかを決めていくためのもの。
だからこそ、君自身の「どうなりたいか・どうしたいか」が大事になってくる。
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