時々、他の担任が書いた通信を見ることも参考になる。
1人で書くと、どうしたって内容に偏りが出るからだ。
自分にはない視点、興味をもっていなかったことを教えてくれるのは他人。
ということで、通信のネタに困ったときは他のクラスの通信を見てみるのもアリです。
深く疑問をもって見てみると、新しい視点が生まれてくるかもしれない
今年1年を過ごして「もっとこうすればよかったな」と感じたことはあると思う。
ただ、その時には反省しても、気付けばまた同じミスをしている…なんてことはないかな。
例えば、課題を忘れた、次は気を付けよう…でもまたやっちゃった、とか。
これはミスというより、「なぜ自分は忘れるのか?」という根っこが直ってないからかもしれない。
授業に入っているクラスに通信が置いてあって、その記事にたまたま目が留まった。
それはトヨタ自工の元副社長・大野耐一さんが著書「トヨタ生産方式」の中で書いた「一つの事象に対して、5回の「なぜ」をぶつけてみたことはあるだろうか?」という話だった。
5回の「なぜ」を自問自答する「なぜなぜ5回」で、ミスの裏に潜む本当の原因を突き止めることができるとのことだった。
工場で例えると、違う種類のねじを間違えて組んでしまったミスについて、この「なぜなぜ5回」を使うとこうなる。
1.違う種類のネジを組んでしまった ⇒ なぜ?
トヨタ生産方式 大野耐一著
2.取り揃えを間違えてしまった ⇒ なぜ?
3.誤って隣のネジを取ってしまった ⇒ なぜ?
4.取った後の確認をしなかった ⇒ なぜ?
5.確認するという作業手順がなかった ⇒ なぜ…?
この場合、1のミスで「次は気を付けよう」と思っても、原因が直ってないからまた間違える。
5まで突き詰めて考えるからこそ本当の原因が見えてくるし、このミスもなくなる。
ネジのミスに限らず、こうやって理由をつきつめると真の原因が見えてくる。
そして、この「なぜなぜ5回」の最後は、ほとんどの場合「実は自分の責任だった」ということに気づく。
そして、そこまで行かなかった場合、追求が甘いとされるそうだ。
人は必ずミスをする生き物だ。
でもミスをそのままにしておけば、また同じミスをしてしまう。
でもそれじゃあ成長がない。
「なぜこうなった?」「ではどうすればいい?」と考えられると自分を修正できるようになり、次のステップにも進みやすくなるだろう。
コメント