昔話は、意外といいネタになる。みんな知っているし、ストーリーも分かりやすい。
でも、だからこそ「当たり前すぎて疑問をもてなかった部分」が存在する。
今回は「おおきなかぶ」だが、桃太郎でもいい。
桃太郎は何者なのか?
きびだんごとは何か?
なぜお供は犬・サル・キジ・なのか?
鬼は退治してもいい存在だったのか?
・・・とか。
そのまま使ってもいいし、何かの比喩と考えてもいい。
ちょっと深く考えてみると、いろいろな解釈ができると思う。
「おおきなかぶ」のストーリーから
あきらめていたらかぶは抜けなかったし、思わぬ助けを借りて達成した話
唐突だが、昔話の「おおきなかぶ」の話は知っているだろうか。
畑にできた大きなかぶを、おじいさん、おばあさん、孫、犬、猫、ねずみが協力をして抜くことができたよ、というストーリーだ。
以前「運命は変えられる」という話を書いたと思うけど、何かいい例はないかなと考えていたときに思いついた。
「大きなかぶを抜く」ことを、「自分が達成したい目標」と置き換えて考えてみてほしい。
主人公はおじいさんだ。
自分だけでがんばってみたが、どうやら1人で達成することは難しそうだ。
もしこのときにおじいさんがそこで諦めていれば、この話はおしまい。
だが、おじいさんはあきらめずに考えた。
1人でダメなら誰かの助けを借りればいいのでは?
ということで、おばあさんと孫に力を借りる。
しかし、それでも抜けない。
おじいさんは、ここで驚きの選択をする。
まさかの犬、猫、ねずみにも手を借りることにした。
普通で考えればその選択はしないと思うが、おじいさんは目標を達成するために手段を選ばなかった。
それが功を奏して、最後にねずみが一緒に引っ張ったところで「大きなかぶ」は抜けることになる。
つまり、おじいさんの目標は達成された、ということだ。
この場合、おじいさんのとる選択肢はいくつかあった。
①最初に抜けなかった時点であきらめた
②助けは借りたがやっぱりあきらめた
③かぶが抜けるまでやりきった
④最初から挑戦しない
⑤もっと違う手を考えた…。
⑤は、例えばかぶの周りの土をほって、抜きやすくするなど。
おおきなかぶは、確かにただの昔話だ。
でも、実際のところここが運命の分かれ道なのかなと思う。
おじいさんの視点で考えてみてほしい。
自分の目標を達成するためにどうするか?
できないなら、どうすればいいか、どんな手があるのか?
助けは借りられないか?を考えぬいて、そして実行する。
現実の世界だって、何も変わらないのではないかな。
口先だけでは、何も変わらない。
同じことをいつも書くが、現実を変えたければ「実行あるのみ」。
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