「学級を静かに眺める」の続きになる話です。
学級の様子がわかった状態で眺めていると、「あれ?」と感じることが出てきます。
その違和感の正体が何なのかを、よく考えてみるといいかもしれません。
いつもと違うところに糸口があるかもしれない
違和感の正体
学級を眺めていると、だいたいは同じような風景が繰り返されます。
日常生活では、そんなに大きな変化がふつう起きないからです。
逆に言えば、「いつもと違うこと」が起きれば否が応でに目につきます。
つまりここでいう「違和感」とは、
「いつもの教室では起きていないような、おかしなこと」
という意味です。
それは例えば、
・学級の雰囲気そのものが違う気がする
・ひそひそ話をしている姿が目立つ
・いつもと様子が違う生徒がいる
・集まっているグループに変化がある
などがあります。
情報収集をしてから判断する
自分の学級づくりでの、得意なやり方でまずは情報収集をします。
①学級代表にそれとなく聞いてみる
→教師からでは分からないことも生徒はよく分かっています。
おそらく「あ~それか…」みたいな反応をしたらビンゴ。
②生活日記などから様子をうかがう
→気になる生徒の生活日記に何か反応がある可能性大。
特に変化が見られない場合は、①と同じく代表の日記に
「何かあった?」と聞いてみるのもアリ。
③話ができる生徒がいるなら直接聞いてみる
→つっこんだ話ができる関係が築けているのなら、直接聞くのもアリ。
雰囲気に応じて、個別で呼ぶ or 何気なく聞く を選択する。
④他の先生にお願いして聞いてもらう
→男性教師なら女子に事情を聞くのが難しい場合もある。
その場合、教科担任の先生や女子生徒指導の担当に依頼するとやりやすい。
学校はチームで動くのが基本なので、ここでためらわないほうがいい。
カンのいい生徒は気づくかも
特に問題がなければ何もアクションを起こさなければいいし、
問題があるなら状況に応じて対処するだけです。
ただ、表面化する前に動ければ、解決も比較的簡単に済む可能性が上がります。
あまり教室を眺めすぎていると、時々「先生、私たちのことを見張ってるの?」と
思う生徒も出てきます。
実際このセリフは、自分が言われたものです。
そのときは正直に
「みんなが何か困っていることないか、見ていただけだよ」
と伝えました。それを信じてくれたどうかは分かりませんが・・・。
まとめ 違和感はあくまできっかけ
意外と、教師のカンは侮れません。
もし教師が「ん?」と感じたのなら、そこにはやはり「何か」あるものです。
気のせいならそれでよし、早期対処できたならなおよし、です。
違和感を感じられる程度には、学級をながめておくとよいでしょう。
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