這うようにして保健室に到着
雨の降る体育館の外階段を、壁を伝いながら保健室に向かう。
かかとに力が入らないのでゆっくり歩いて移動して、保健室に這う這うの体で到着。
養護の先生に「足が動かないんですけど…」となんとか伝えた。
治療用のベッドに横になると、養護の先生がかかとのあたりを触診してくれる。
そんな養護の先生から「ん?」と微妙な反応と衝撃の一言。
「これ、もしかしてアキレス腱が切れてない?」
たしかに歩けないけど、そんなに簡単に切れるもんなの?
「かかとを触ってみて。ここにあるはずのスジがないでしょ」
自分のかかとを触ってみると、確かに一本あるスジがないどころか、
むしろ何もなくてフニャフニャになっているではないか。
てゆうか、よくその状態で体育館から歩いてこれたな…と自分自身に感心した。
「すぐ近くの整形外科さんに電話して、行ってもいいか確認するね。保険証はある?」
すぐに移動の準備をして、他の先生の車に乗せてもらい整形外科へ。
まさかこの病院に半年も通うことになるとは、これまた夢にも思わなかった。
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