【アキレス腱が切れた話2】 あるはずのものがない 保健室編

アキレス腱が切れた話

這うようにして保健室に到着

雨の降る体育館の外階段を、壁を伝いながら保健室に向かう。

かかとに力が入らないのでゆっくり歩いて移動して、保健室に這う這うの体で到着。

養護の先生に「足が動かないんですけど…」となんとか伝えた。

治療用のベッドに横になると、養護の先生がかかとのあたりを触診してくれる。

そんな養護の先生から「ん?」と微妙な反応と衝撃の一言。

「これ、もしかしてアキレス腱が切れてない?」

たしかに歩けないけど、そんなに簡単に切れるもんなの?

「かかとを触ってみて。ここにあるはずのスジがないでしょ

自分のかかとを触ってみると、確かに一本あるスジがないどころか、

むしろ何もなくてフニャフニャになっているではないか。

てゆうか、よくその状態で体育館から歩いてこれたな…と自分自身に感心した。

「すぐ近くの整形外科さんに電話して、行ってもいいか確認するね。保険証はある?」

すぐに移動の準備をして、他の先生の車に乗せてもらい整形外科へ。

まさかこの病院に半年も通うことになるとは、これまた夢にも思わなかった。


~【アキレス腱が切れた話3】 形成外科病院で選択を迫られた に続く~

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