がんばることが素晴らしい、みたいな考え方は本当?むしろみんながんばりすぎてて、逆につらいんじゃないの??日本人が陥りがちな「がんばる教」から一歩出てみてはどうでしょう。
実際あまりがんばらないほうが、実はいいんじゃないかという話
理由1:がんばりは瞬間的なパワーで、持続力はない
今年の夏こそダイエットをがんばろう!🔥
と宣言して、成功した人の数はあまり多くないと予想します。
最初の熱い気持ちに偽りはありませんが、いつしかその炎も鎮火していきます。
それはなぜか?
最初の燃えるような「がんばる気持ち」は、瞬間的なパワーはあっても持続しないからです。
例えるなら、最初の「がんばる気持ち」は競技的には100m走です。
しかしダイエットを成功させるためには、最低でも1,500mの長距離走を完走する必要があります。
1,500m走でもスタートダッシュは有効です。
でもそれで体力を使い切ってしまい、残りの1,400mが走れなくなっては意味がありません。
教員の仕事も同じで、いつも「がんばって」いたら、それこそ倒れてしまいます。
1週間、1か月、1学期、1年度。
「がんばり」過ぎないことが、長く続けるための秘訣でしょう。
解決策
・「がんばり」でスタートダッシュをするのはOK
・そのあと、長く続けられるための「仕組み」を作ろう
・日々の習慣に組み込む、毎日少しずつ実践など、無理のない方法が吉
理由2:単純にがんばるとしんどくて、燃え尽きる
自分の異動した2校目、なかなか手ごわい学校でした。
授業中に私語は当たり前、逃走、暴言、いろいろありました。
なんとかしなければ!ここががんばりどころだ!と半年ほど粘りました。
結果、知り合いの先生が授業参観をされて一言。
「なんか死にそうな顔してるけど、大丈夫か?」
がんばった結果、自分が倒れそうになっていました(笑)
むしろその一言に、気づかされました。そして立てた目標がこれです。
「がんばらない」ことを「がんばろう」。
理由1で述べたように、「がんばる」状態は長続きしません。
ダイエットが失敗するレベルならまだいいですが、
自分の場合も気づかなければきっと途中で倒れていたことでしょう。
教師をしている人は真面目な人が多く、手を抜くことを良しとしません。
長く仕事を続けるためにも、「がんばらない」努力も必要でしょう。
解決策
・まずは自分の状態を知ろう…大丈夫?大丈夫じゃない?(身体的、精神的にも)
・あなたを止められるのはあなた自身。手を抜くことを自分に許可しよう
・「がんばる努力」だけじゃなく、「がんばらない努力」もしてみよう
理由3:すでにがんばりすぎてるから辛いんじゃないの?
よく「精神を病んでいる人にがんばれという言葉をかけてはいけない」と言われます。
この言葉の真偽はさておき、その意味はなんとなく理解できます。
がんばりすぎて病んでしまった人に、さらにがんばれと声をかけてしまうのは、
追い打ちをかけてしまうようなものかもしれません。(おそらく個人差はあるでしょう)
ただ、我々教員も、すでに十分がんばっていませんか?
事件や問題を起こしたり、やる気のない人も確かにいますが、多くの教師は真面目にやっています。
ブラックと言われ、サービス残業と言われ(確かにその通りだし)、トラブルを日々抱え、
これでさらにがんばれとか「〇ね」っていうのと同じじゃないですかねぇ。
だからこそ、自衛が必要です。あなたを守るのはあなた自身です。
断れる仕事は断る、仕事は60%、こだわりすぎない、早く帰る心がけなど、
自分で自分の身を守る手段を身に着けていきましょう。
解決策
・自分の身は自分で守る意識をもとう
・そのためにも時短術、仕事術を身に着けて早く帰ろう
・がんばるためには休息が必要。自分を甘やかすことも大事です
まとめ がんばることは悪いことじゃないけど、時々だからいける
かつて自分ががんばりすぎたからこそ、がんばることのメリットとデメリットが見えます。
がんばってやった結果、RPGでいうところの経験値は、メタルキングなみに入りました。
(ドラクエです…とてもたくさん経験値を得られるモンスターのこと)
デメリットとしては、地獄を見た上に、瞬間的には廃人になりかけました。
仕事ができるようになりたければ、逆に地獄を見たほうが早いのかもしれません(笑)
でもそれは長続きしません。
大切な自分自身、がんばりすぎないように守りながら働きましょう。
その上で…生徒に「がんばれ」という言葉をかけるとき
自分を生徒におきかえて考えてみてください。
今からレースや試合にでるとき、「がんばれ!」と言われればうれしいと思います。
ただし、疲れているとき、落ち込んだとき、やる気の出ないとき。
「がんばれ」と言われて、素直に聞けるかどうか?逆効果にならないか?
人と状況によってはプラスにもなり、マイナスにもなりえるはずです。
そのあたりをよく見て判断してみてくださいね。
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